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政策学会講演会特集

政策学会講演会(レポート)
『経済学からみる、幸せのからくり』

テーマ 『経済学からみる、幸せのからくり』
講師 滝本 香菜子 氏
日時 2026年5月28日(木)13:10~14:40
会場 SS2

 京都先端科学大学講師の滝本香菜子氏をお招きし、「経済学からみる、幸せのからくり」というテーマで政策学会講演会を開催した。滝本氏は本学政策学部・大学院総合政策科学研究科出身で、現在は幸福経済学および行動経済学を専門に教育・研究に従事されている。

 講演の中では年収と幸福度の関係の研究から得られている様々な知見を紹介頂いた。例えば、ノーベル経済学賞を受賞した行動経済学者が2010年にアメリカの1,000人以上を対象に行った研究では、幸福度は年収の増加と共に上昇するものの、75,000ドルあたりで頭打ちになることが明らかになっている。

 各国の所得水準と国民の幸福度の研究からは、大人と若者の間で正反対の関係が観察されている。すなわち、大人の幸福度は豊かな国ほど高いのに対して、若者(15歳)の幸福度は国が豊かになるほど低下する傾向が見られる。講演の中では、国が経済成長しても子供や若者が幸せにならない要因にも触れて頂いた。

 こうした研究成果を示しながら、「幸せはお金で買えるのか」といったテーマについて授業参加者に考えさせる興味深い内容であった。

(政策学部教授 川浦 昭彦)

20260528滝本氏      (139825)