学部案内
学部長メッセージ
みなさんは大学への入学を果たし、これからの生活に様々な思いを馳せていると思います。大学生活の 4 年間に有り余る時間を想像しているかもしれません。ただし、大学生活と並行して、卒業後の就職や進学についても計画して準備していく必要に迫られるため、時間に追われる 4 年間となることは免れそうもありません。
ところで、みなさんは卒業後にどのようにキャリアを展開していくイメージを持っているでしょうか。それらはあくまでも個人の自由な判断に任されています。ただし、たとえば政策学部がそのカリキュラムを通じて育成を目指しているのは、公的機関、民間企業、あるいはその他様々な組織のなかで、政策や戦略を立案し、その目的の達成に向けて邁進する人々です。このような社会を牽引する人々には、周囲の人々の個性や多様性を認め、それぞれの考え方や意見を重視し、協働する力も求められています。さらに、目的を達成するためにはその行動を通じて、持続可能な社会を築くことも同時に求められています。
そのため、政策学部のカリキュラムでは一つの考えにとらわれず、多様な視点から課題発見・課題解決の実力をつけていくことを目指しており、行政・政治、法律、経済学、組織論関連の四分野の知識や学術的な方法を横断的に学んでいきます。政策学部では学際的な相互連携を目指してカリキュラムを作成しているのですが、様々な先生の授業を受けて様々な考え方に触れることで、当初は学問の多様性にびっくりするかもしれません。ただし、みなさんには政策学部で「社会科学の様々な学問を行き来する」ことをぜひ楽しんでほしいと思います。
また、政策学部では 1 年次から少人数授業でグループワークやプレゼンテーションの技法に触れながら、考えをまとめて提案することも行っていきます。特に 1 年次秋学期になると、特定の課題に対して実際のデータを使って分析したり、事例を調査して整理したりする能力も身につけていきます。そして、2 年次秋学期になるといよいよ演習(ゼミ)が始まります。これまでに培った知識と技能をもとに、様々な地域社会あるいはグローバル社会のフィールドにおもむき、そこで問題を発見し、解決策を提案し、修正を重ねていきます。
さらに、政策学部の学びを通じて、より専門性を深めたい場合には、大学院総合政策科学研究科へ進学することもおすすめです。より高度な専門性を身につけて社会に出ることは、高度な専門的キャリアの可能性を広げます。早期卒業制度等の活用も視野に入れながら、大学院総合政策科学研究科の進学をふまえたキャリアについても考えていきましょう。
わからないことがあれば躊躇することなく、教職員にいつでも気軽に聞いてください。みなさんの素晴らしい 4 年間を祈念しています。
2024年4月
政策学部長 足立 光生