学部案内
学部長メッセージ
私たちはいま、社会が大きく変容し、新たな価値や仕組みが次々と生まれる時代を生きています。こうした時代において求められるのは、既成の発想や前提にとらわれることなく、自ら考え、未来を構想しながら歩みを進めていく力です。本学部のカリキュラムは、こうした時代の可能性を前向きに捉え、自ら問いを立て、熟考と実践を重ねながら、新たな価値を社会に提示できる人材を育てることを目指して構成されています。
政策学部の学びは、新島襄が示した倜儻不羈の精神と国際主義を思想的基盤としています。既存の枠組みに安住するのではなく、自由な精神をもって世界と向き合い、公共のために知と行動を結びつけていく姿勢は、変化と多様性に満ちた現代社会において、ますます重要な意味を持っています。
本学部では、行政・政治学、経済学、法律学、組織・経営といった多様な学問分野を横断し、社会の課題を多角的な視点から捉える力を養います。複雑な現実に対して、複数の視点を行き来しながら思考を深めていくことが、政策学の出発点であり、大きな強みです。
その中核に位置づけられているのが、学生自身の問題意識を起点とするイシュードリブンな学びです。あらかじめ用意された正解を学ぶのではなく、「何が課題なのか」「なぜそれが課題なのか」を自ら問いとして立て、理論を学び、検証し、構想していく。このプロセスを通じて、柔軟な思考力と本質を捉える的確な判断力が着実に育まれていきます。
さらに本学部は、フィールドワークをはじめとする体験・経験に基づく学修を重視しています。地域調査、企業・行政・NPOとの協働、留学などを通じて、現場の空気や人々の声、社会の息づかいに直接触れることで、学びはより具体性と実感を伴ったものへと深まっていきます。いわば五感を使った学びです。感情的な経験と理論的理解を掛け合わせることで、問題の本質や課題に対する理解を確かなものとし、同時に学びを実践へと結びつける力を養います。本学部のカリキュラムは、理論と実践を往復する構造によって、この学びの充実と深化を力強く支えています。
また、政策学部の学びは、個人の中で完結するものではありません。自ら学び、経験し、そこで得た叡智を仲間と共有し、対話や議論を通じて再構成する。この学び合いと反復のプロセスが、新たな視点や発想を生み出し、未来をより豊かに構想する力へとつながっていきます。
本履修要項は、皆さんが主体的に学びを進め、自らの可能性を広げていくための道標です。本学部のカリキュラムを通じて、皆さん一人ひとりが、自らの知と経験を活かしながら、前向きに未来を描き、社会に新たな価値をもたらしていくことを、心から期待しています。
2026年4月
政策学部長 川井 圭司