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政策最新キーワード『二次分析とは』

二次分析とは

2025中原先生 (110081)

投稿者 中原 慧:2026年7月


  私たちは様々なデータを分析することで、社会の実態把握を行っています。この記事では、そうしたデータの分析に関連するトピックの中から、「二次分析」について紹介したいと思います。二次分析とは、「すでに分析がなされている既存のデータを再利用して、新たな視点や分析方法にもとづいて分析すること」(人文学・社会科学データインフラストラクチャー構築推進事業運営委員会作業部会 2021:3)とされています¹ 。つまり、第三者が収集したデータを入手し、分析を行うということです。

 このような二次分析という手法は、広く用いられている手法となっています。例えば、大規模な社会調査として有名なSSM調査(社会階層と社会移動に関する全国調査)は、様々な研究に用いられている調査の一つです。具体的には、2015年に実施されたSSM調査について、社会科学に関わるデータのアーカイブであるSSJDA(Social Science Japan Data Archive)の「成果物一覧」を見ると、記事の執筆時点(2026年6月時点)で、22件の研究成果が登録されています² 。2005年に実施されたSSM調査について見ると、記事の執筆時点(2026年6月時点)で、67件の研究成果が登録されていました³。これらのデータが示すように、SSM調査の結果は、非常に多くの研究に利用されていることが分かります。

 確かに、自身で調査を実施し、そのデータを分析することは、有効な手段の一つです。しかし、SSM調査のような大規模な社会調査と同等の調査を個人で実施することは現実的ではありません。また、調査を繰り返し実施することは、調査に協力してくれる方々や回答してくれる方々に多大な負担を強いることにつながるといえます。そのため、社会調査を実施する上で生じる様々な負担やコストを小さくしつつ、分析を実行していくには、既存のデータの活用が重要な手法となってきます。

 現在、社会科学に関わるデータについては、先ほど触れたSSJDAというデータアーカイブに寄贈されているものが多くあります 。一方で、SSJDAは学術目的の利用に制限されています。しかし、SSJDA以外にもデータを提供する場はあります。そのため、自身が分析したいと考えているテーマに合致するデータが利用できる可能性も少なくありません。調査を計画する際には、二次分析ができるデータがないか、一度探してみてはいかがでしょうか。 

1 人文学・社会科学データインフラストラクチャー構築推進事業運営委員会作業部会,2021,『人文学・社会科学におけるデータ共有のための手引きー人文学・社会科学データインフラストラクチャーの構築に向けて』(2026年6月18日取得,

 http://www.jsps.go.jp/file/storage/j-di/guide/tebiki_p.pdf).

2 SSJDA,「成果物一覧」,SSJDAホームページ(2026年6月18日取得,https://ssjda.iss.u-tokyo.ac.jp/Direct/resultsearch.php?eid=1508).

3 SSJDA,「成果物一覧」,SSJDAホームページ(2026年6月18日取得,https://ssjda.iss.u-tokyo.ac.jp/Direct/resultsearch.php?eid=0764).

4 SSJDAについては、以下のURLのサイトを参照してください。(2026年6月18日取得,https://csrda.iss.u-tokyo.ac.jp/infrastructure/ssjda/