コース紹介・時間割
総合政策科学専攻
ソーシャル・イノベーションコース[前期課程]
SDGsを指針として現代社会に生起する国内外の社会課題を
客観的に調査・分析し、かつ、それを解決できる実践能力を
兼ね備えた行動型SDGs人材を養成します
益々顕在化する気候変動の影響と緩和策・適応策の必要性、富の偏在がもたらす不平等な社会と貧困問題、なかなか縮まらぬジェンダーギャップ、限界集落が点在する過疎地など疲弊した地域社会問題、多くの難問・難題が国内外に存在します。
こうした複雑化する社会課題の解決には、従来の行政への依存だけでは困難となっています。NPO・NGOなど主にボランティアがその担い手となる公益的市民活動に加え、事業を通じて社会課題に取り組む社会的起業や、営利企業の社会貢献活動などが多層的に展開されることで、はじめて現代社会の課題解決を図っていくことができます。
コースの目的
現代社会の現場に大学院生自身が参加し、社会課題の解決のための研究と実践に主体的に取り組むことで、分析のみならず実践能力を兼ね備えたソーシャル・イノベーターを養成することを目指しています。
教育方法の特徴
2024年度より、本コースでは、激変する環境の変化や社会のニーズに合わせて、これまでのまちづくり系カリキュラムを大幅に拡充させています。まちづくりやコミュニティー開発に留まらず、グローバルかつより広い観点から、SDGs達成に貢献する内容を網羅するように科目群を設置しました。ソーシャル・イノベーションを推進し、SDGsを達成する手段やそのインパクト評価の教育研究も新たに加わっています。研究方法として、従来、持続可能な地域社会の創出を念頭に置いて必須としてきた企業・行政・団体等を対象にしたワークショップや社会実験の実施に限らず、分野横断的な定量・定性分析の習得、及び、国内・海外フィールドワークの実施を強化することで、多様化するニーズに対応したカリキュラム編成となっています。
将来の進路
NPO・NGOのリーダーや社会企業家、ソーシャルビジネスのマネジメントの専門家、営利企業での社会課題解決プロモーターなど、社会変革の担い手として活躍することが期待されます。