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政策学会講演会特集

政策学会講演会(レポート)
『SDGsとESG投資の潮流』

テーマ 『SDGsとESG投資の潮流』
講師 岸 和幸氏
日時 2020年12月11日(金) 9:00~10:30
会場 Zoomにて開催

 去る12月11日、政策学会講演会に講師としてキシエンジニアリング(株)代表取締役、及び、Cremony 代表である岸和幸氏をお迎えし、「SDGsとESG投資の潮流」というタイトルでお話をいただいた。岸氏は、1987年にIT企業にSEとして入社されてから非常に多岐に及ぶご経歴をお持ちであるが、2001年から(株)リコーで生物多様性保全の事業開発に取り組まれた。その活動は企業の先進的取り組みとして国内外から高く評価され、2010年生物多様性COP10で企業事例として紹介された。岸氏はそのご経験のお話しを交えながら明快に語られた。
 まず、2015年の国連総会で採択された持続可能な開発目標(SDGs)がどのような背景で採択され、また、環境と調和のとれた社会を構築していくことの重要性を強調されたが、日本の企業で働く中間管理職や従業員はその重要性をあまり認識しておらず、日本の大きな問題・課題となっていることを指摘された。しかし、国連の責任投資原則にもESGの視点が組み込まれるなど企業を取り巻く環境は激変しつつあり、今こそ企業はその経営を見直し、社会が求める事業を展開する必要性があることもまた強調された。
 最後に、環境意識が高いZ世代と呼ばれる大学生の学生さんたちへの熱い想いを表明し、講義は終了した。講演会にはグローバル経済論の受講生のみならず他の政策学部の学生さんの参加もあり、SDGsやESGに対する興味関心の高さを窺う事ができたのと同時に、講演後には多くの参加者からの質問が出て、熱気あふれる中、会を終了した。

(政策学部教授 岡本 由美子)

『SDGsとESG投資の潮流』