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教員紹介

岡本 由美子 教授

おかもと ゆみこ

岡本 由美子 教授

研究分野(学部) フェアトレードの社会的インパクトと今後
研究テーマ(大学院) SDGsとジェンダー
研究室 渓水館229号室
個人ホームページ
メールアドレス yokamoto@mail.doshisha.ac.jp

研究の関心(研究内容を含む)

【学部生向け】

第二次世界大戦後の日本を含めたアジアの発展には、より自由な貿易を推進するGATT-WTO体制の確立が寄与したことは言うまでもない。しかし、そのような自由貿易の恩恵を十分に享受できていない人々が数多く存在する。例えば、コーヒーを代表とする一次産品の小規模生産農家さんたちである。

これら問題に対処すべく20年以上前から、自由貿易ではなく、フェアトレードが推進されるようになった。いろいろな形態のフェアトレードが存在するが、最も認知度が高いのは、ドイツのボンに本部が置かれている国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)が管理する国際フェアトレード認証に基く貿易であろう。現在、東アフリカのウガンダでフィールド調査に従事しながら、フェアトレードの社会的インパクトを評価する研究を行っている。

【大学院生向け】

現在、東アフリカのウガンダでフィールド調査を行いながら、2つの研究を行っている。一つは、フェアトレードのジェンダー分析である。フェアトレードといえども、国際フェアトレード認証組合に属している全組合員数のうち、女性比率はたったの14パーセント前後である。何故、女性農家さんがフェアトレードに参加しにくいのか、また、女性農家さんが組合に参加した場合、男性農家さんとは異なる社会的インパクトを生み出しているのかどうか、である。

もう一つは、気候変動とジェンダー研究である。CO2排出の増加により、地球温暖化現象が生じていることはほぼ間違いなく、それによって、気候変動問題がとりわけ途上国において益々深刻になりつつある。しかし、これまでのデータの蓄積から、気候変動はジェンダー中立的ではなく、女性に、より深刻な影響がもたらされていることが知られている。2022年7月末、ウガンダ東部のコーヒー栽培地域で大規模な洪水が発生した。現在、データを収集中であり、気候変動の影響をジェンダー別に解析し、防災にはジェンダー視点が欠かせないかどうか、欠かせないのであれば、どのような視点が重要となるのか、実証分析に基づいて検討中である。

プロフィール

静岡県生まれ。東京外国語大学、オハイオ大学大学院経済学研究科(修士課程)、ハワイ大学大学院経済学研究科(博士課程)で学ぶ。ハワイ大学大学院生時代は、世界銀行のサマーインターンに従事。また、大学の職に就く前は、開発コンサルタントとしてODA関連の仕事や、アジア経済研究所で途上国経済の研究に従事しながら、開発の現場に触れてきた。1995年より、神戸大学大学院、ブランダイス大学大学院(アメリカ合衆国マサチューセッツ州)、名古屋大学大学院で国際経済・国際開発関係の研究・教育に従事。2004年から縁あって、同志社大学でお世話になる。2004年の夏の1ヶ月はアルゼンチンのラプラタ大学、2005年の夏はチリのチリ大学、2006年の夏は、中国の南京会計大学で教鞭をとる。

2016年からは、遂にアフリカ大陸に上陸。以降、毎年夏、東アフリカのウガンダでゼミ学生を連れて海外フィールドワーク(FW)に従事するとともに、東アフリカのコーヒー産地でフェアトレードの社会的インパクト評価や貿易/開発におけるジェンダー視点の重要性に関する研究に携わる。

講義・演習・少人数クラスについて

【学部科目】

 講義科目では、「国際貿易」、「グローバル経済論」を担当している。1990年代以降、財、サービス、資本、技術、労働、情報が国境を越えて行き来する経済のグローバル化が急速に進展した。その結果、今やあらゆるレベルにおいてグローバルな視点を抜きにして戦略や政策は打ち立てられなくなっている。本講義では、国際貿易・投資理論を学び、経済のグローバル化の是非について理解を深めるとともに、2015年に世界で合意した持続可能な開発目標(SDGs)を達成するために必要なグローバル・ガバナンスのあり方について検討を加えている。

 演習(IからⅢ)のテーマは、「途上国においてSDGsを達成するために必要なグローバル・パートナーシップとは何か?」、である。座学と国内外のフィールドワーク(FW)を組み合わせた実践的学習を通し、SDGsを指針としながら、途上国における社会問題・課題の解決に必要なグローバル・パートナーシップのあり方を模索している。なお、これまでは、国内では徳島県の上勝町、海外ではミャンマー、ウガンダでFWを行ってきた。

【大学院科目】

 2023年度から大学院で開講される新プログラム「サステイナビリティー共創プログラム-SDGsとジェンダー」で3つの科目を担当する。「SDGs概論」と「政策研究プロジェクト」は同プログラムの必須科目である。「SDGs概論」では、①イントロダクションと②SDGs達成に向けたグローバル・パートナーシップの在り方とは、について、担当する。「政策研究プロジェクト」では、①イントロダクション、及び、②貿易・開発とジェンダーを担当する。同プログラムの選択科目「グローバル経済論研究」では、英語文献を用いて、①グローバル・バリュー・チェーン(GVC)革命とは何か、②GVCの功罪は何か、③ジェンダーの視点から見たGVCの問題・課題は何か、及び、④持続可能性を実現する通商ガバナンスのあり方について、主に、サステナブル認証(VSS)の役割に焦点を当てて、議論をする。

受験生へのメッセージ(学部・大学院)

【学部生向け】

 政策学部の特徴の一つは、座学とフィールドワークを組み合わせながら、より実践的アプローチで社会の問題・課題の解決を目指しているところです。また、その「社会」は、「身の回りの社会」である場合もあれば、地球規模的課題の解決を目指す「グローバル社会」である場合もあり、非常に広がりをもってカリキュラムが構成されているのもうちの学部の特徴です。私のゼミ(岡本ゼミ)は、両方の問題・課題解決に実践的アプローチで取り組む、欲張りゼミです。2015年に国連総会で採択されたSDGs達成に向けて、政策学部で一緒に取り組みませんか?

【大学院生向け】

 2023年から、新大学院プログラム「サステナビリティ共創プログラム-SDGsとジェンダー」を立ち上げます。持続可能な社会の構築は、地域レベル、国レベル、グローバルなレベル、どのレベルでも簡単ではありません。しかし、学術的な思想や考え方を踏まえつつも、国内外の様々な政府機関、大学、企業と連携をとり、より実践的に、SDGs目標、とりわけ、ジェンダー平等達成のための政策やプログラムやプロジェクトを考えていきます。皆さんからの応募をお待ちしております。