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学部案内

学部長メッセージ

同志社大学 政策学部長 柿本昭人

柿本 昭人 同志社大学 政策学部長


 私たちは、現在、先を見通すことが難しい不透明な世界に生きています。AI関連技術の急速な進歩、グローバル化による国境を越えた人・モノ・資金そして情報の移動によって、これまで人類が経験したことのない変化に直面しています。そのような社会が既に到来していながら、「ネットで検索して、新しい情報をキャッチしていれば、どうにかなる」と高をくくっている新入生がいるかもしれません。しかし、それでは変化にただ振り回されるばかりで、生きてきた足跡を振り返るとき、自律的かつ自立的で、意味ある人生を歩むことができた、とその声を身近な人びとにすら悔いなく伝えることができないのではないでしょうか。

 変化の時代にあっては、先例に倣う仕草ではなく、国や地域のあり方や組織の戦略を主体的に変革していく「構想力」と「実践力」が求められます。構想力を身につけるためには、状況を的確に把握する分析力、常識に縛られずにアイディアを生み出す発想力、それを形にしていく論理的な思考力が重要です。そして、実践力を高めるには、多様な考えを持った人びととの間に信頼関係を築くコミュニケーション能力を磨くとともに、成功・失敗も含めた体験を重ねていくことが極めて重要となります。

 政策学部のカリキュラムでは、学部がイメージする理想の人材を社会に輩出するために、バラエティ豊かな科目が用意されています。新入生のみなさんは、1年次から2年次の春学期にかけては、政策学部での学びにおいて必要とされる基本的な知識や能力を身につけることを意識して科目を履修してください。そして、2年次の秋学期以降は、多様な科目群の中から、自分自身の問題意識やキャリアイメージに合った科目を選択し、専門的かつ実践的な学びを提供する演習に参加して欲しいと思います。

 政策学部では、多様な関心を持った学生に対して、それぞれが満足のいく形で学習計画を立てられるカリキュラムが提供されています。履修にあたっては、相当な自由を認めていますが、それは学生の一人一人が明確な目的意識をもって、主体的に学習計画を立てることを前提にしています。在学中、目的意識のないまま漫然と履修していくと、雑多な科目を学んだだけに終わってしまう危険性があります。大学において、科目の登録や履修は、すべて学生の自己責任のもとで行われることになっています。履修要項に示された必要単位数、必修や選択必修などの履修要件を満たさないと卒業が認定されません。新入生のみなさんは、この履修要項を何度も読み返して、自分自身にとって理想の学習計画を立てていってください。

 みなさんの学生生活を実りあるものとし、社会にイノベーションを起こすような人材に育っていくように、政策学部としてもサポートしていきたいと思っています。

2022年4月
政策学部長 柿本 昭人