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政策学部・田中宏樹ゼミ「たつの市地域創生アイデアコンテスト」で6年連続最優秀賞受賞
2024年7月20日、大阪大学、同志社大学、兵庫県立大学、京都産業大学の4大学、55名の学生出場のもとに実施された「たつの市地域創生アイデアコンテスト2024」で、政策学部田中宏樹ゼミ3年次生の辰已葉月さん、久田悠稀乃さん、岩本歩実さん、兼原孟紀さん、村上絢香さんの行った政策提言が、見事、最優秀賞に輝きました。
5人は、行動科学の知見に基づく工夫や仕組みを活用して、人々が環境にやさしい行動(環境配慮行動・エコアクション)を自発的に選択するよう促す「グリーンナッジ」の手法を活かし、たつの市において、日々の生活に密着した食習慣にまつわる行動変容、具体的には植物性由来の食品摂取を勧奨する「たつの食エコマラソン」と「By0ランチ」を考案、次世代を担う子育て世帯が親子で生活習慣病予防につながる食行動を実践することで、自身の健康増進に加え、(植物性食品の摂取に温室効果ガス削減の効果があることを踏まえた)環境負荷の低減にも向かえる「環境×健康」のポリシーミックスを具現化すること、政策実装のフィールドとして、環境教育のさかんな旧龍野市エリアを「エコユニット」として重点的に整備することの2点を提言しました。
エコポイントや省エネ家電の購入推奨など住民への環境意識の啓発に重きを置く既存の自治体環境政策の限界を、住民アンケートに示された「環境意識」と「環境配慮行動」とのずれを検証することで指摘するとともに、食を通じた健康志向のグローバルな関心の高まりに注目して、身近な食習慣を見直す住民行動の変容から「環境×健康」の持続可能で実効性の高いアウトカムを期待できること(潜行する住民ニーズ)、たつの市での食育実践の実績を活かし地域の強みを進捗させる方策を、高い環境技術を持つ地元企業との協働も図りつつ、グリーンナッジを活用することで市が大幅な予算をかけずに実践しうること(埋没する政策シーズ)を組み合わせることの合理性を主張し、「なぜ、何を、どのように、誰が、いつ、どこで」行うことで実現に結び付けられるのかという政策実施の具体的プロセスまでを提言したことが、創造性と実現可能性に富む提案であると市長をはじめとする審査員から高く評価されました。田中宏樹ゼミとしては、2019年度の初回大会以来、毎年出場していますが、今回で6年連続での最優秀賞受賞となりました。
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