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政策学会講演会特集
政策学会講演会(レポート)
『実況アナウンサーから見える日本スポーツ』
テーマ | 『実況アナウンサーから見える日本スポーツ』 |
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講師 | 寺島 啓太 氏 |
日時 | 2024年6月11日(火)10:45~12:15 |
会場 | R301 |
去る6月11日、政策学会講演会に講師として寺島啓太氏をお迎えし、「実況アナウンサーから見える日本スポーツ」というタイトルでお話いただいた。寺島氏は同志社大学政策学部の1期生であり、卒業後に四国放送に入社し、その後文化放送に転職し、現在はフリーアナウンサーとして幅広く活躍している。
講義内容は多岐にわたった。まず、日本のテレビネットワークについての説明があり、JNN、NNN、FNNなどの主要なネットワークが紹介された。これらのネットワークの構成やそれぞれの特徴についても詳しく解説された。次に、広告主、放送局、生活者の三者間でお金がどのように流通しているのかが説明された。特に、タイムCM、スポットCM、ミニ番組、インフォマーシャル、ペイドパブなど、さまざまな種類のCMについても説明があった。加えて、スポーツ実況での寺島氏の経験と学びについて、臨場感あふれるお話があった。ディスカッションや質疑応答の時間には、さまざまな質問が飛び交い、活発な議論が行われた。特に、受講生の野球部員2名がアドリブで繰り広げた甲子園での対戦シーンに、寺島氏が本番さながらの実況をつけるというパフォーマンスは会場を大いに盛り上げた。寺島氏の講演は、メディア業界やアナウンサーの仕事に興味を持つ学生にとって非常に有益であり、具体的なアドバイスとともに、リアルな現場の声を聞くことができた。学生らは、寺島氏の話を通じて、アナウンサーという職業の魅力やその裏側を深く理解することができ、大いに刺激を受けた様子であった。
(政策学部教授 川井 圭司)