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教員紹介

三好 博昭 教授

みよし ひろあき

三好 博昭 教授

研究分野(学部) 技術を社会に活かす公共政策の研究
研究テーマ(大学院) 技術を社会に活かす公共政策の研究
研究室 新創館211号室
メールアドレス hmiyoshi@mail.doshisha.ac.jp

研究の関心(研究内容を含む)

 AIやセンシング技術、通信技術が、私たちの生活や生産活動を大きく変化させようとしています。私の研究の関心は、こうした技術革新が、社会にどのようなインパクトを与えるのか、技術の力を人々の幸福につなげるためには社会の仕組をどのように改革しなければならないか、といった点にあります。そして、これをミクロ経済学の考え方を用いて定量的に分析することにあります。ここ数年は、自動運転を研究対象としており、国の府省横断的プロジェクト「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/自動運転(システムとサービスの拡張)」の研究に、理工系の研究者と共に取り組んでいます。

 一方、技術以外にも広範囲に関心があり、最近、アフターコロナにおける人々の居住地選択行動の研究に取り組みはじめました。新型コロナウイルス感染拡大は、多くの人々に悲しみと経済的打撃を与えましたが、様々な領域で、これまで解決できなかった問題を解決するトリガーとなっていることも事実です。コロナ禍で急速に普及したテレワークは、人々の居住地選択を変化させ、東京一極集中の是正や子育て環境の改善につなげる可能性を持っているのです。

 院生や学部生の取り組む研究テーマも様々です。最近では、女子労働、人の国際移動、ベンチャーファイナンス、観光地の魅力、ICTが企業の生産性に与える影響等に関する論文の研究指導をしました。シンクタンクに勤務していた経験を活かして、このようにかなり広範な分野を研究指導領域としていますが、理論的に導出された仮説を統計的手法を用いて検証し、そこから得られる知見に基づいて政策提案を行うことは、分野を横断して共通しています。

プロフィール

1960年大阪市生まれ。1979年に同志社大学経済学部に入学。史的唯物論に圧倒されると同時に、新古典派経済学の数学的エレガンスに魅了され学部生時代を過ごしました。卒業と同時に、情報処理サービス企業に就職し、前半の8年間はシステムエンジニアとして、後半の12年間はシンクタンク研究員として活動しました。この会社の親会社は総合商社でしたが、商社員というこれまで接触する機会がなかった方々と仕事をご一緒させていただいたおかげで、それまで「答えは解くもの」と思い込んでいた私は、「答えは創るもの」でもあるという思考のコペルニクス的転回を経験することができました。また、シンクタンク研究員時代は、バブル崩壊以降の日本の社会経済構造の転換期にあたり、様々な政策課題の研究に取り組むことができました。私は、その後、2004年に専任フェローとして同志社大学に戻り、2008年に総合政策科学研究科の教員に採用され現在に至っています。

講義・演習・少人数クラスについて

【学部科目】

 演習では、共同研究を重視しています。この共同研究では、ゼミ生間で関心の共有できる数個の社会問題を選定し、研究グループを形成して論文の執筆を行います。そして、執筆した論文は、ISFJ日本政策学生会議で発表していただきます。共同研究の醍醐味は、個人の力では到達できない独創的でハイレベルな成果を、仲間と苦労を分かち合いながら創り上げることです。メンバーの連携に力を注ぐことや、研究内容を効果的に示すようなイラストの作成、ソーシャル・ネットワークを使った情報発信等も、高く評価します。

【大学院科目】

 研究演習の他、「数理分析研究」、「環境経済学研究」を担当しています。この内、「数理分析研究」では、社会科学で頻繁に用いられる数学手法として、「行列代数」、「比較静学」、「最適化問題の解法」を解説しています。この講義の内容を一通りマスターすると、社会科学の一般的な理論書で使用されている数式は、概ね理解できるようになります。

受験生へのメッセージ(学部・大学院)

【学部生向け】

古今東西、将来は不確実性ですが、飛躍的な技術革新等を背景に、今は、以前にもまして社会がどのように変化していくのかが予測しにくい時代になっています。私は、皆さんに、こうした時代こそ自身が世界を変革し将来を創造する主役になり得る絶好のチャンスと前向きに捉え、果敢に挑戦して欲しいと思います。社会はリスクをとって挑戦した人々の知恵と勇気によって大きく発展します。どうか、自身と社会の未来を切り開く端緒を同志社大学政策学部でつかみとってください。

【大学院生向け】

研究科では、政治学・行政学・経済学・法律学・組織論を中心に、様々な講義課目が提供されています。特に、しばらくの間、学問研究から離れておられた社会人にとっては、それらを理解することで精一杯になるかもしれません。しかし、そこで止まらず、視座を少し高くし、「それぞれの学問は、自身の問題関心にどのように活用できるのか?」といった観点で考え、教員に問いを投げかけていただきたいと思います。それを続けることができれば、この研究科は、貴方にとって、まさに「総合政策科学」研究科と呼ぶに相応しい存在になると思います。