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教員紹介

足立 光生 教授

あだち みつお

足立 光生 教授

研究分野(学部) 持続可能な社会を築く投資、市場、企業
研究テーマ(大学院) 企業戦略、企業と市場の政策、金融経済教育
研究室 渓水館215号室

個人ホームページ
メールアドレス madachi@mail.doshisha.ac.jp

研究の関心(研究内容を含む)

 私が研究を開始するきっかけとなったのは、外資系金融機関で働いていた時の実務的関心、たとえば金融派生商品(デリバティブ)の戦略的プライシング、あるいは資産価格を予測する技術に関心を持ったことでした。ただし、どんなに卓越した戦略や技術が編み出されたとしても、「土俵」である市場がその機能を十分に発揮できなければ意味がありません。市場は時には制御できないほどの機能不全に陥る場合があり、さらにそれは社会全体の機能不全に直結します。より高い視点から「市場を保護する」政策が必要とされています。そうした解決への一つのアプローチとして「多くの人が十分な金融リテラシーを享受すること」すなわち「適切な金融経済教育を受けること」とも考えるようになりました。市場を構成している投資家はあくまでも「人」だからです。最新の戦略や技術を追求しながらも「人」を重視し、「人」を尊重した政策への模索が始まりました。

 また、近年の関心は(資本市場から俯瞰的に眺めることができる)ビジネス全般へと及んでいます。投資家視点から最適な企業の経営戦略を講じることはもちろんですが、ビジネスの新しい基盤技術(AIやブロックチェーンへ等)の応用展開にも大いなる関心を持っています。そして、このような多様な領域においても重要なのは「人」であることに間違いありません。市場であれ、ビジネスの世界であれ、少数の勝者の下に多数の人が犠牲となっている事実こそ重視する必要があるのではないでしょうか。そのようなことをふまえ、私は現在「持続可能な社会を真に実現するESG経営」という研究課題に取り組んでいます。さらに最近では、大学のSDGsプロジェクト研究のなかで「サステナブル投資によるサプライチェーンの透明化-人権デューデリジェンスの視点から-」という「ビジネスと人権」に関する課題にも取り組みました。持続可能な社会の実現に向けて、「人」を基軸とした「投資」「市場」「企業」に関する研究を今後も続けていきます。

プロフィール

1968年大分市生まれ。京都の大学生活にあこがれて同志社大学経済学部に入学しました。同志社大学の4年間は、「自分探し」に明け暮れる毎日で、生涯忘れることのない日々となりました。1992年に大学を卒業して、外資系の銀行に就職。その後、同系列の外資系証券会社に転籍して資産運用の世界に触れ、大きな衝撃を受けました。デリバティブの価格付けを戦略的に行うにはどうしたらよいか、資産価格を予測する技術をいかに開発するかといった戦略や技術への関心、さらには市場がその機能を十分発揮するためには何が必要かといった大局的な関心に至るまで、様々な関心を会社から帰った後で自分なりに研究していくようになりました。研究の醍醐味を知った私は大学院で体系的に研究したいとも考え、1996年に京都大学大学院経済学研究科に入学しました。京大大学院の5年間はとことん研究に没頭できて楽しかったです。

2001年に京都大学より博士(経済学)の学位を取得して、京都大学大学院経済学研究科博士後期課程を修了しました。大学院博士後期課程修了と同時に名古屋商科大学専任講師となり、同大学助教授、阪南大学助教授を経て、2007年より同志社大学にもどってきました。同志社の一先輩として後輩の指導に全力を傾けるつもりです。

講義・演習・少人数クラスについて

学部での講義科目

「キャリアデザイン1(実践的キャリア論)」、「ベンチャー政策」、「資本市場政策」を担当しています。特に「キャリアデザイン1」では、様々な業界で活躍される社会人のお話をうかがいながら、受講生それぞれがキャリアについて考えていきます。また、大学院に進学してキャリアの幅を広げることについても紹介していきます。

学部での演習

私が担当している演習Ⅰ~Ⅲでは、「企業とは何か」「投資とは何か」「市場とは何か」について、やさしい基礎事項から着実に学習していくことで、受講生が現代の課題を発見し、より高い視点から政策研究を行うことを目指します。

大学院科目

研究演習とともに、講義では金融経済教育、起業論、資本市場研究を担当しています。たとえば金融経済教育では持続可能な社会の実現に向けて、国民ひとりひとりが的確な金融リテラシーを持つための金融経済教育のあり方について考えていきます。

受験生へのメッセージ(学部・大学院)

【学部生向け】

政策学部では、初年時から様々な「知」が提供されていきます。そして、それを基盤としてはじまるゼミ(演習)では仲間と協力しあい、数々のアクティブラーニングを通じて、社会が必要としている実践的な力を身に付けていきます。そこには同志社の良心教育が礎となっているとも考えてください。このような政策学部の学びのダイナミズムをぜひ体験してください。

【大学院生向け】

総合政策科学研究科には毎年多くの社会人大学院生が入学します。私も20年ほど前に社会人生活をふまえて大学院に入学しました。当時の私にとって大学院は専門を深めることはもちろん、様々な「知」の欲求を満たしてくれるワンダーランドでした。総合政策科学研究科も同様です。未知の領域に大いにチャレンジし、自らの可能性を広げることを楽しんでください。