同志社大学 政策学部

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政策学部講演会特集

政策学会講演会(レポート)
『持続可能な社会構築に向けて:ウガンダからの挑戦』

テーマ『持続可能な社会構築に向けて:ウガンダからの挑戦』
講師亀田 和明 氏
日時2019年10月11日(金) 10:45~12:15
会場新町キャンパス尋真館(Z40)

去る10月11日、政策学会講演会に講師として在ウガンダ日本大使館特命全権大使である亀田和明氏をお迎えし、「持続可能な社会構築に向けて:ウガンダからの挑戦」というタイトルでお話をいただいた。亀田氏は、1978年に外務省に入省されてから非常に多岐に及ぶご経歴をお持ちであるが、ウガンダ駐在は2006年1月から08年11月に続き2度目であり、ウガンダの歴史と実例を交えながら明快に語られた。

ウガンダは21世紀に入り、アフリカの中でも社会の平和と安定的な経済成長を達成し、国内外から注目を浴びるようになった。2014年9月、ウガンダのクテサ外相が国連総会議長に就任されたこともあり、翌年、国連総会で持続可能な開発目標(SDGs)が採択された時はウガンダもまた非常に積極的に自国の国家開発5カ年計画に盛り込んだことは称賛に値するとしながらも、都市と農村格差や地域間格差、高学歴の若者の就職難、及び、石油開発に伴う環境問題等々、SDGs達成において問題・課題もまた多く存在することも述べられた。

最後に、SDGs達成のために、日本政府が経済成長を通じた貧困削減と地域間格差是正のために真摯にウガンダで取り組んでいる開発援助について言及され、講義は終了した。講演会には政策学部の学生のみならず、他大学の学生さんや一般の方の参加もあり、アフリカに対する興味関心の高さを窺う事ができたのと同時に、講演後には多くの参加者からの質問が出て、熱気あふれる中、会を終了した。


(政策学部教授 岡本 由美子)

政策学会講演会(レポート)『クリミア騒乱の利益?:ウクライナ内政と外交の変化を考える』