政策学部講演会特集
政策学会講演会(レポート)
『我が国の食と農の立法』
テーマ | 『我が国の食と農の立法』 |
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講師 | 森本 哲也 氏 |
日時 | 2017年5月26日(金)16:40~18:10 |
会場 | 同志社大学新町キャンパス 尋真館(Z20) |
2017年5月26日、水産庁の魚政部企画課で国際水産情報分析官を務めておられる森本哲也氏を政策学会講演会の講師としてお迎えし、「我が国の食と農の立法」というテーマでお話をいただいた。数多くの立法に関わった森本氏の経験を交えながら、内閣法案の作成過程についての詳細な説明がされた。内閣提出法案は、省内での綿密な検討と調整を重ねることによって法案の内容が固められていく。その後は内閣法制局での審査、各省協議、与野党部会での審査、閣議決定というプロセスを経て国会へ提出される。「法律は役所が勝手に作っているものではなく、国民(自分たち)の代表が決めている」ことを裏づけながら、立法というものがいかに過酷な作業であるのかを語る森本氏の姿が印象的であった。
講義中には質問タイムを数回はさんで、日本の立法における疑問などが学生から多く寄せられた。講義はいくつかの問いを投げかける形で終わり、学生自身が自ら学んでいくための余白も残されていた。また講義後も数名の学生が駆け寄って質問をしており、大変刺激的な講義であったことが伺えた。
(政策学部教授 オフェル フェルドマン)
