政策学部講演会特集
政策学会講演会(レポート)
『日本外交の現場から-外交官の役割とは-』
テーマ | 『日本外交の現場から-外交官の役割とは-』 |
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講師 | 亀田 和明 氏 |
日時 | 2016年5月25日(水)18:25~19:55 |
会場 | 同志社大学新町キャンパス 臨光館(R302) |
5月25日18:25より、在ウガンダ大使亀田和明氏を講師に迎え、「日本外交の現場から-外交官の役割とは」というタイトルで講演をいただいた。
講演では、外務省設置法に基づく外務省の任務や主要な所掌事務、外務省の組織と機構、職員数や人的構成、また在外公館の内実などについて紹介があった後、御自身の豊富な経験に裏付けされた様々なエピソードを「日本外交の裏舞台」としてお話しいただいた。更に外務省の魅力や外交官に求められる資質についても触れられた。特に伊勢志摩サミットの直前であったこともあり、参加学生には関心が非常に高かったようである。そのことは、講演後に非常に活発に質問が出され、その内容が、外務省における女性職員の待遇といった自身の将来の夢に関わるようなものから、政権交代と外交政策の一貫性との関係、外務省における国益の理解の仕方など、かなりレベルの高い学問的なものまで多岐に渡ったことからも明らかであった。そうした質問に、亀田氏はひとつひとつ丁寧に答えて下さり、参加学生には、普段は遠くの存在である外務省とその職員、外交政策を身近に感じる良い機会ともなった。
尚、今回は4月に辞令交付後、6月7日にウガンダに赴任する直前、同志社大学で講演会をお願いした。午後に京都着、講演会後に帰京するという慌ただしいところで時間を割いて、学生に色々な知識や知見を披露して下さった亀田氏にはこの場を借りて改めて御礼申し上げる次第である。
(政策学部教授 月村 太郎)
