同志社大学 政策学部

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教員紹介


研究者情報データベース JapaneseEnglish
富樫 耕介准教授
とがし こうすけ
富樫 耕介准教授

専門分野紛争研究
研究室渓水館222号室
 個人ホームページ

主な担当科目

国際政治学、国際平和政策論

担当科目講義内容

国際政治学の授業では、国際政治を理解するために必要不可欠な基礎的分析枠組みを習得し、その上で、国際政治上の重要な問題について理解していきます。前半部分で学んだ構造や分析枠組みを用いて、後半部分で国際政治の諸問題や基本構造の変化を学ぶという授業計画になっています。授業で扱うリアリズム、リベリズム、マルキシズム、コンストラクティヴィズムは、国際政治の諸問題を理解する上で欠かせない見方ではありますが、グローバル化の中で国際政治のゲームのルールも変化してきています。そこで本授業ではグローバル化によって国際政治にいかなる変化が生じ、どのような問題が新たに生じているのかも学びます。以上のように本授業は国際政治に対する基盤的な理解を形成すると同時に、グローバル化時代における変化にも目を向けます。

国際平和政策論の授業では、国際政治における主要な問題である戦争と平和について、国際社会がいかにその実現に取り組んできたのか、国際平和政策という観点から学びます。前半部分は国家を中心とした旧来的な戦争(国家間紛争)に焦点を当て、紛争回避のための国際的な取り組みを理解します。後半部分では、冷戦終結後に国際社会において顕著な問題と認識されている地域紛争や内戦について、紛争の要因、その予防と抑制、終結と紛争後の再建などを目的とした国際的介入について理解を深めます。最後に冷戦終結後の地域紛争についてコーカサスの紛争事例を例に学びます。このように本授業は、理論と事例、両方から国際平和政策を検討します。 

演習Ⅰ

国際関係入門
本演習では,国際関係に関する基礎的知識を形成し,国際社会に存在する様々な問題について受講生が多角的に検討することを目的とします。教員の研究は,紛争研究,旧ソ連地域研究ですが,学生の調査・研究テーマはそれに限定せず,基本的には国際政治に関するテーマで各自が関心を持つものを研究することを目指します。

学生へのコメント
私の演習は、「少人数のゼミ生による精鋭部隊を目指す」という方針を採っています。少し乱暴なことを言うと、私は多くの学生に来て欲しいとは思いません。理由は2つあります。第1に、人数が多すぎると、徹底した指導が困難になるからです。ゼミでは、自らの知的関心を具体化させ、学術論文や書籍等を批判的に読み・まとめ・発表し、議論するテクニックを学びます。批判的思考力や論理的考察力、発言力などを培う指導を徹底的に行います。学術作法についても「虎の巻」を配り、身に付けてもらいます。これらを1人1人に指導します。
第2に、「このゼミ、この先生じゃなければ嫌だ」と思う学生を受け入れたいからです。私が学生の頃、ゼミ選びは真剣に悩み、様々な授業をとり教員をこちらから勝手に「審査」していました。そして、この先生じゃなければ嫌だという熱意をもって、ゼミを選びました。教員もそんな学生からの期待に応えようとする。この緊張感がゼミを良いものに作り上げていきます。「顔の見えない誰か」ではなく、「私を求めるあなたに来てほしい」がコンセプトです。
ゼミは、大学生活において最も濃密な時間を過ごし、ゼミ生同士、あるいは教員と学生のつながりは卒業後も変わりません。私は少々脱線したり、乱暴な話をしたりしてゼミ生に突っ込まれたり、指導が厳しいのとは裏腹にゼミ生との距離感は非常に近く、少人数でも盛り上がるゼミです。卒業後もそういった関係性は続いています。