同志社大学 政策学部

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教員紹介


研究者情報データベース JapaneseEnglish
中田 喜文 教授
なかた よしふみ
中田 喜文 教授

専門分野A. 戦略的人的資源管理とイノベーション
B. 老舗企業における事業の承継
研究室志高館276号室

専門分野について

A. 戦略的人的資源管理とイノベーション
戦略的人的資源管理とは、企業の目的達成のために必要な人材の活用を研究する学問です。それはマクロ的に見ると、一国を豊かで平和な社会であり続けるためには、国民に対しどのような教育の機会を提供し、職業や社会活動でその能力と意欲を最大限に発揮できる社会制度を構築するかを研究する学問です。現在特に興味をもっているのは、そのような戦略的人的資源管理がイノベーションに如何に貢献できるかです。具体的には、ここ10年近く、技術者の働き方を研究しています。例えば、昨年の11月には、情報処理推進機構から「日本のソフトウエア技術者の生産性及処遇の向上効果研究」に関する報告書を出版しました。このような研究にご興味のある方は、是非一度その報告書を見てください。以下の情報処理推進機構ホームページから入手できます。
https://www.ipa.go.jp/sec/reports/20161125.html
プログラマ―やSEなどのソフトウェア技術者の研究と同様にイノベーションの社会生活への還元の一翼を担うのは医療の分野で働くプロフェッショナルです。医師や看護師等のコメディカルと呼ばれる方々の働き方と患者の生活の質への貢献の関係も研究しています。多くの医師は月間80時間から100時間もの残業をしています。この長さは異常です。この現状を改善するカギは、チーム医療にあります。医師が看護師やリハビリの専門家と連携し、医師よりも彼らが上手にできる仕事を彼らに任せることで、みんながハッピーになれます。これをチーム医療と言います。このチーム医療を良く機能させるヒントを見つけること目指して研究しています。

B. 老舗企業における事業の承継
京都には数多くの老舗と呼ばれる企業があります。その多くの創業は江戸期で、それ以前の企業も珍しくはありません。例えば襖絵につかう金箔を扱う堀金箔は、徳川吉宗の享保の改革以前、正徳元年(1711年)の創業です。これらの江戸期創業の老舗企業は、鎖国の時代を生き延び、明治の西洋化の波を潜り抜け、日清、日露、さらには太平洋戦争の戦禍から立ち上がり、昭和、平成と世界のグローバル化に耐えうる企業に変身できた結果が、今の姿です。300年企業は、江戸、明治、大正、昭和、そして平成の時代、事業を、企業組織を、そして経営者と従業員はどのように、大きく変わる環境に適応し、存続し続けてきたのでしょうか。この疑問に対し、経営者の方に聞取りを行い、アンケートで集めた情報を統計分析しながら、答えを見出す研究をしています。まだまだ、答えには行きついていませんが、この問いに対する答えを探す場所として,京都、とりわけ同志社大学ほどいい場所はないと思います。日本の中で老舗が最も多いのは京都で、それら老舗企業の経営者の多くは皆さんの先輩だからです。

プロフィール

1955年に奈良県の野迫川村と言う、日本一過疎化の激しい山村で生まれました。小学2年の春に大阪府の松原市に引っ越し、大阪で大学院の修士課程修了時まで住んでいました。その後の博士論文研究は、University of California, Berkeleyで行い、最初の就職は、1986年夏、University of Alabama, Tuscaloosaの商経学部に助教授として赴任しました。1988年4月に同志社大学に移りましたが、1991年にはUniversity of Victoria, 1999年にはUniversity of CambridgeのKing’s College, そして2012年から2013年は同じくUniversity of CambridgeのClare Hallでvisiting fellowとして研究生活をおくりました。同志社大学では、2002年から同志社ビジネススクールの初代のスクール長として、その創設に携わりました。研究面では、2003年に文部科学省の21世紀COEと言う大きな(5年で8億円程度)研究プロジェクトの代表者として、寒梅館の3階にあるITECと呼ばれる研究センターを創設しました。現在は学外で様々な仕事を兼務していますが、一番時間を使っているのは、文部省と科学技術振興機構が進めている科学技術イノベーション政策の科学プロジェクトでのプログラムアドバイザーの仕事です。
http://ristex.jst.go.jp/stipolicy/program/team.html

メッセージ

思索の時

日本、そして世界屈指の文化都市、学術都市の京都で4年間の学生生活を過ごせる皆さんは、幸運だと私は思います。その幸運を最大限に活用してください。気の向くまま、時間を気にせず、朝まででも興味のある本を読み、疲れたら古寺を散策し、歴史と文化が疲れを癒してくれる、そんな環境に皆さんがいること、少しでも意識してもらえたら嬉しいです。