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教員紹介

中田 喜文 教授

なかた よしふみ

中田 喜文 教授

研究分野(学部) 戦略的人的資源戦略、人的資源政策
研究テーマ(大学院) 技術者の働き方と創造性、生産性、仕事満足
研究室 新創館210号室

研究の関心(研究内容を含む)

 私の研究関心は、戦略的人的資源管理です。それは、組織目標達成のために必要な人材の活用を研究する学問です。それをマクロ的に見ると、一国が豊かで平和な社会であり続けるためには、国民に対しどのような教育の機会を提供し、職業や社会生活でその能力と意欲を最大限に発揮できるためには、どの様な経済・社会制度を構築するかを研究する学問です。現在特に興味をもっているのは、そのような戦略的人的資源管理がイノベーションに如何に貢献できるかです。具体的には、技術者の働き方を研究しています。私の研究内容が良くわかる、且読みやすい文献として中田喜文・電機総研「高付加価値エンジニアが育つ」(日本評論社)があります。是非、一度手に取って、興味を持った章だけでも読んでみてください。技術者や医師の高度専門職は、専門分野に関する深い知識と高度な技術で、私たちの社会生活に必要な、新製品を開発したり、新たな治療法や医療サービスを提供してくれています。しかし、彼らの職場環境や労働条件は必ずしも、彼らが納得のいく仕事が出来る状態にはなっていません。先ずは、正確に現状を調査し、その問題点を明らかにし、どうすれば改善できるか、また、その改善によって彼らのパーフォーマンス、とりわけイノベーション活動とやりがいはどの様に影響を受けるのか、を研究しています。

 この研究を進めるために、2019年3月にSTEM人材研究センターを同志社大学の中に創設しました。活動内容は、以下のセンターのホームページをご覧ください。
https://ristem.doshisha.ac.jp/generic.html

 また、技術者と言う職業の特徴と現状を知ってもらうために、短いエッセーをある技術者派遣の大手企業のホームぺージで連載しております。こちらも是非ご覧ください。
https://www.technopro-do.com/category/columns/stem-nakata/

プロフィール

1955年に奈良県の野迫川村と言う、日本で一番人口の少ない山村で生まれました。私の生まれた村にはもう一つの自慢?があります。野迫川村は、日本で雲海が見られる数少ない村の一つなのです。村のホームページに入ると、その日の雲海の状況が分かるサイトに誘導してくれます。是非一度、神秘的な雲海を見に野迫川村にお越しください。( 野迫川村H P :https://www.vill.nosegawa.nara.jp/)小学2年の春、大阪市の南に隣接する松原市に引っ越し、1学年6人の小学校から、同学年の生徒数が100人を超える、松原北小学校に転校しました。この移動は、私に2つの大きな変化をもたらしました。1つは、その年の秋から喘息の発作が始まったこと。2つめが、不登校になったことです。喘息は、当時の大阪の空気があまりに悪かったため、不登校は大人数の学校に対する不適応のためでした。幸か不幸か、私の肺はその大阪の空気に適応し、2年後には症状が消失しました。又、小学校へも、2学期になると河内弁と言う少々変な日本語をしゃべるものの、明るく人情味のある大阪の子供達に囲まれ、楽しく登校出来るようになりました。それ以来、大学院の修士課程修了の年まで、高度経済成長による社会や人々の生活が急速に変化する大阪に溶け込んで、思い出深い少年期、青年期を過ごしました。その後、1981年にアメリカに移り、博士論文を、カリフォルニア大学のバークレーで執筆し、最初の就職は、1986年の夏、アメリカ南部にある、アラバマ大学でした。1988年4月に同志社大学に転職するため日本に戻りました。

講義・演習・少人数クラスについて

【学部科目】

 アカデミック・スキル、卒業研究Ⅰ,Ⅱを担当しています。基本学生の自由な研究テーマ設定に基づく、自由な研究とその報告、討議を行います。ゼミ合宿は毎年、夏、春に行い、集中的に1つのテーマを掘り下げて、外部の専門家を招き、勉強をします。

【大学院科目】

 あまりに多くの演習科目を担当しているのでここにリストアップできません。基本、各人の研究発表を参加者みんなで議論します。授業科目も2つ担当していますが、こちらは毎回大量のリーディングを事前に行い、その内容について参加者全員で議論します。

受験生へのメッセージ(学部・大学院)

同志社大学が京都にあることは、大学を選択するうえで大切な点だと思います。もちろん、同志社大学そのものが持つ様々なリソースは、皆さんのこれからの学生生活にとってとても大切ですが、京都と言う町が持つ歴史と文化の価値は計り知れません。あなたの知的好奇心をきっと満たしてくれるものを見つけることが出来るはずです。