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教員紹介

風間 規男 教授

かざま のりお

風間 規男 教授

研究分野(学部) 政策をめぐるネットワークの役割についての研究
研究テーマ(大学院) ガバナンス・ネットワークの機能と構造に関する研究
研究室 渓水館211号室

研究の関心(研究内容を含む)

 もともとは、行政学者として、官僚制を民主的にコントロールするにはどうしたらいいのかを研究していました。しかし、1995年の阪神淡路大震災を経験して、「なぜ、これほど豊かな国において、震災によって6000人以上の生命が失われたのか」ということに疑問を持ち、以来、政治学の立場から政策を研究しています。2011年には、東日本大震災により、20000人以上の生命が失われ、原子力発電所の過酷事故が発生し、多くの人が避難生活を余儀なくされました。

 このような大規模災害には、特定の「犯人」がいるのではなく、その政策領域において形成されている関係性=ネットワークに原因があると考えています。以上のような問題意識から、防災政策をめぐるネットワーク、原子力政策をめぐるネットワークについて研究しています。

 同時に、政策現場において自分の研究成果を役立てたいという思いを抱いています。「政策形成研修」を通じて、自治体の職員に対して、クオリティの高い政策を形成するための具体的なプロセス、そこで重視するべき視点や採用するべき手法を指導しています。

プロフィール

政策学部創設時のオリジナルメンバーです。学部愛の強さは誰にも負けません。もっともっと学部や研究科の魅力が社会に伝わるにはどうしたらいいのか、日夜真剣に考えています。政治学の立場から、政策が形成され実施されるプロセスを研究してきました。現在、「ガバナンス・ネットワーク」の理論的な研究に取り組んでいますが、残念ながらゼミ生たちのほとんどは、私の論文を読んだことはありません。

学部のゼミでは、「政策立案工房」と銘打って、リアルな政策現場に採用されるような政策を構想する活動を展開しています。

趣味は、音楽観賞です。高校生の頃は音楽ジャーナリストになりたいと思っていましたが、どうすればなれるのかがわかりませんでした。ジャンルを問わず、5000枚以上のCDを所有しています。最近はもっぱらApple Musicで世界中の音楽を楽しんでいます。椎名林檎を偏愛し、グレン・グールドとたわむれ、マイルス・デイヴィスに憧れ、ジョン・レノンを人生の師と仰いでいます。ボブ・ディランと同じ誕生日なのが自慢です。

学生たちとは、文学・芸術・思想・哲学について語り合いたいと思っています。キャンパスで見かけたら、ぜひ声をかけてください。

講義・演習・少人数クラスについて

【学部科目】

 講義科目は、「政策過程論」と「政策形成論」を担当しています。一流大学の授業にふさわしいレベルの講義を心がけています(少し難しいかもしれません)。演習では、日本最大の政策立案コンテストに出場し政策提言を行うプロジェクト、国際活動や商品開発を行うプロジェクトを展開しています。

【大学院科目】

 「政策過程論研究」では、政策の学術的な研究に求められるモデルの適用方法を、研究の実践を通じて体得してもらうことを目的に指導しています。研究演習では、各人が研究テーマを深掘りできるように議論を重ねるスタイルをとっています。修士論文・博士学位論文に求められる研究姿勢や論理構成などを伝授しています。

受験生へのメッセージ(学部・大学院)

【学部生向け】

本学部は、2004年の発足以来、全国の政策系学部をリードしてきました。教員と学生の距離がとても近く、質の高い指導を受けることができます。歴史豊かな京都という街で、全国から集まってくる学生たちと出会い、刺激し合うことで、社会で活躍するための「力」を付けていって欲しいと思います。

【大学院生向け】

本研究科は、多様な背景、多様な世代が集まり、切磋琢磨する「場」です。知的な刺激を受ける授業が多数用意され、多様な問題関心に対応する指導体制が作られており、最適な環境のもと、研究を深めることができます。理論と実践の往来により、充実した研究生活を送って欲しいと思います。