同志社大学 政策学部

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教員紹介


研究者情報データベース JapaneseEnglish
川口 章 教授
かわぐち あきら
川口 章 教授

専門分野労働経済学/人的資源管理/ジェンダー政策
研究室渓水館212号室

専門分野について

ワーク・ライフ・バランスとは、仕事と私生活の調和のことです。仕事もしたいし、家事も子育てもしたい。でも両立が難しいので、夫は主に仕事、妻は主に家事・育児というのが、わが国の一般的な家庭です。どうして両立が難しいのだろう、どうすれば両立が可能になるのだろう、ということを研究しています。
半世紀ほど前までは、どこの国にも日本と同じような性別役割分担がありました。しかしその後、多くの先進国では徐々に性別役割分担が崩れ、結婚して子どもができても女性が職業生活を続けるのが当たり前になっています。ところがわが国では、出産後も仕事を続ける女性は40%くらいしかいません。仕事と育児の両立が難しいからです。
私は、わが国において仕事と私生活の調和が難しいのは、日本独特の雇用制度のためだと考えています。これまで日本企業は、「24時間会社のために働ける人」を採用し、そのような従業員を前提として業務量の配分を決めていました。「24時間会社のために働く」とは、休息が全然ないという意味ではありません。会社が要求すれば、夜中でも休日でも働くし、会社の命令一つで世界中どこにでも出張するという意味です。このような働き方ができるのは、独身の人か、家に専業主婦がいて、家事も育児も心配しなくていい男性だけです。
ところが、最近では、このようなやり方を続けていては十分な競争力を維持できないと考える会社が増えつつあります。女性の活躍なしに会社の発展はありえないことに気づきはじめたわけです。女性の活躍のためにはワーク・ライフ・バランスが不可欠です。企業はいかにして、従業員の仕事と私生活のバランスをとろうとしているのでしょうか、政府はそれに対してどのような政策を採るべきでしょうか、そんなことを研究しています。

プロフィール

1958年、香川県生まれ。大学生になってはじめて京都で一人暮らしを始めました。受験勉強からの開放と目標の喪失から、入学して最初の3年間はほとんど勉強せず、サークル活動とアルバイトに精を出しました。おかげで成績は、今の制度でいうとDとFばかり。GPAの平均が0点台の学生を見ると、当時の自分の姿と重なってしまいます。何度目かの挑戦でやっと大学院に入りましたが、なかなか研究したいテーマが見つからず、悶々とした学生生活が続きました。
転機は、幸運にもオーストラリアの大学へ留学できるようになったことです。オーストラリアでは言葉の壁もありましたが、広々とした大地と抜けるような青空を見ると、いやなことはすぐに忘れてしまいました。「ジェンダーの経済分析」というその後ライフワークとなるテーマも見つかり、だんだん研究が面白くなっていきました。
結局、オーストラリアには計7年半滞在し、そのうち3年半はメルボルン大学で教員として勤務しました。2004年、政策学部設立と同時に同志社大学へ。暇を見つけては、大好きな京都の街を散策しています。

メッセージ

人生はトライアスロンだ

「苦しみに耐えて、必死で頑張れ!」というメッセージではありません。
トライアスロンは、ご存知のとおり、水泳・自転車・ランの合計タイムを競う競技です。トライアスロンで優勝するには、一つ一つの競技で一流選手となる必要はありません。一つ一つの競技では二流だけれど、全部合わせれば一流という人が優勝します。
人生も同じです。仕事、趣味、家庭、ボランティア活動、近所づきあい、親戚づきあい・・・やらなければならないことはいっぱいあります。トライアスロンどころか、デカスロン(十種競技)かもしれません。これらすべてで一流選手となるのは不可能です。すべてをそこそここなす人が人生の勝者となるのではないでしょうか。そのために必要なことは何でしょう?私は、何をするにも70%ぐらいの力で行い、目標の70%が達成されたら満足することだと思います。
学生生活もやらなければならないことがいっぱいです。授業・サークル・アルバイト・恋愛・海外旅行・就職活動・・・。バランスのいい学生生活を送ってください。