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教員紹介

滝本 香菜子助手

たきもと かなこ

滝本 香菜子助手

研究分野(学部) アジア諸国における幸福の研究
研究室 臨光館417号室
メールアドレス ktakimot@mail.doshisha.ac.jp

研究の関心(研究内容を含む)

 幸福と聞いて何を想像するでしょうか?家族や友人、恋人と過ごす楽しいひと時を想像する人もいれば、趣味に没頭する時間や何かを成し遂げた瞬間を想像するかもしれません。幸福は、十人十色ともいえます。「幸福が何に影響されるのか」を分析することが私の研究テーマです。国連による幸福度ランキング2022年では、日本の幸福度は54位(156の国と地域中)に位置します。1位は5年連続フィンランド、アジア地域では台湾が26位で最も幸福度が高いと評価されました。同時にGDP(国内総生産)は、アメリカ、中国についで日本は3位です。GDPからみると豊かな国である日本ですが、幸福度からみると決して高いとはいえません。幸福研究では、所得の増加と幸福度の増加は比例しないことが発見され、「幸福のパラドクス」と呼ばれています。所得の増加はある程度までは、幸福度の増加を伴います。では、1年間にどれくらいの所得水準までは幸福度に影響があるのでしょうか。ダニエル・カーネマンの研究によると、所得から得られる幸福度は徐々に小さくなり、世帯所得で75,000ドル以上は、所得が増加してもほとんど影響を受けなくなります。まとめると、幸福になるにはある程度までお金も必要ですが、得られる幸福には限界があり、それ以外にも大切なことがあるといえます。では、お金以外に大切なこととはなんでしょうか。幸福はお金だけではなく、環境や健康、それぞれの社会がもつ常識といった価値観に左右されます。私の研究は、幸福に関わる価値観のアンケート調査を行い、データを用いて実証分析します。対象は、アジア諸国を中心に研究しています。具体的には、インドにおける幸せが男女でどのように異なるのか、またアジア諸国の価値観について検証しました。男女平等に対するジェンダー意識や学歴といった様々な要素から、アジア特有の幸福の価値観を明らかにすることが現在の主要な研究課題です。

プロフィール

大阪生まれ大阪育ち。高校は自分で好きな科目を選択できる、総合学科でのびのびと学びました。その後、学問分野の選択肢が広い同志社大学政策学部に入学。学部では、はじめて出会ったフランス語に魅了され、パリ政治学院に1年間交換留学しました。パリでは、そこに息づく人々の価値観に興味が湧き、バカンスのために働くフランス人を通して「幸福ってなんだろう」と疑問を覚えるようになりました。同時に「幸せの国」ブータンへの関心が高まりました。紆余曲折があり、総合政策科学研究科に入学。人生に迷いながらも、その度に様々な国籍の友人や先生にアドバイスをいただきました。たくさんの幸運とご縁のおかげで今日まで研究を続けられています。それぞれの人の幸福な瞬間を聞く事が好きです。2021年4月よりPBL(課題解決型学習)の支援事業に従事することになりました。

受験生へのメッセージ(学部・大学院)

あなたにとって学びとはなんでしょうか?本やインターネットの知識から、日々の生活に至るまで、学びの場はたくさんあります。現代社会では、知識や情報を得ることは難しいことではありません。正しい情報を選択する力、知識を統合し考える力、思考力がより重要といえるのではないでしょうか。

世界は目まぐるしく変化しています。ひとつの技術が5,000万人に伝播するまで、かつては何十年もかかりました。たとえば、飛行機は68年、携帯電話でさえ12年が必要でした。しかし、ポケモンGOはたった19日で伝わっています。

目まぐるしい変化の中では、「生産的知識」が必要となります。「生産的知識」とは「単なる知識ではなく、自分たちをとりまく世界をよく理解して、状況にうまく対処するための知識(David Perkins, Harvard University)」を意味します。

政策学部や総合政策科学研究科では、多様なバックグラウンドを持つ教員から、生産的知識を身に付けるカリキュラムに加え、国内外におけるフィールドワークを通じ、経験として自ら学ぶことができます。受験生のみなさん、多様な世界を幸福に生き抜くために、どうぞみずから学び続けてください。