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教員紹介

小阪 真也助教

こさか しんや

小阪 真也 助教

研究分野(学部) 移行期の正義、平和構築、国際人権・人道法
研究室 新創館202号室
メールアドレス skosaka@mail.doshisha.ac.jp

研究の関心(研究内容を含む)

【学部生向け】

 紛争下における暴力や権威主義体制下での弾圧など、過去に発生した人権侵害の歴史を抱える国々が、体制移行する際に人権侵害によって引き起こされた問題に対処するための様々な政策を「移行期の正義(Transitional Justice)」と呼びます。移行期の正義は人権侵害の加害者の刑事訴追、過去の人権侵害に関する真実発見、被害者の損害回復など多様な活動を含んでおり、1990年代以降に世界各国で政策実行が多く観察されるようになりました。

移行期の正義は、人権侵害を引き起こした根本原因を分析・克服する取り組みを含むために永続的な平和の確立を目指す平和構築に貢献し、また加害者の処罰や被害者の損害回復の法的根拠として国際人権・人道法に依拠した対応が求められるため、これらの国際規範の解釈・適用が実務上求められる政策領域でもあります。

たまたま大学3年次生が終わった後の春休み期間中に手に取って読んだ本で関心を持ち、私が大学院で修士号を取得するための勉強を始めた2008年頃にはまだ日本では数少ない研究成果しか発表されていない状況でしたが、それから10年以上経過した現在では、日本国内でも活発に移行期の正義に関する研究が行われるようになりつつあります。

プロフィール

広島県出身。2008年に国立大学法人岡山大学法学部を卒業し、平和を作るための政策に関心を持って国立大学法人広島大学大学院国際協力研究科博士課程前期に進学しました。在学中は特に移行期の正義分野に関する研究を行いながら、外務省委託「平和構築人材育成事業」に一般社団法人広島平和構築人材育成センター(HPC)のスタッフとして働きました。2010年に広島大学大学院より修士(学術)を取得後、同大学の大学院博士課程後期に進学し、移行期の正義に関する最先端の知見を学ぶために2011年に米国ニューヨーク大学ロースクールへ日米教育委員会フルブライト奨学生として留学し、2012年にLL.M. in International Legal Studiesの学位を取得しました。米国留学中には国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチのニューヨーク本部アジア局でインターンとして勤務し、人権団体がどのように各国の人権問題に対処しようとしているのか学ぶこともできました。留学中の研究成果を基に博士論文を執筆し、帰国後の2014年3月に広島大学大学院国際協力研究科より博士(学術)を取得しました。博士号取得後はHPCにて外務省委託「平和構築・開発におけるグローバル人材育成事業」の調査業務・講師管理支援に携わりながら、国立大学法人東京外国語大学国際社会学部非常勤講師を経て、2016年9月から2021年3月までは立命館大学政策科学部に勤めていました。2021年4月に同志社大学に着任し、これまでの経験を活かして政策研究に資する授業や研究を行いたいと考えています。

講義・演習・少人数クラスについて

【学部科目】

政策学入門

 現代社会が抱える様々な問題を発見し、解決するための方法としての政策を学ぶためには、政治、経済、法律などの個別の学問分野にとどまらない多様な社会科学の知識や考え方を理解することが必要になります。本講義では多様な専門性を持った政策学部教員がそれぞれの専門領域における具体的な事例に触れながら、学際的・実践的な知見を学びます。

 また、政策学部のカリキュラムを踏まえた4年間の学習方針について考えるとともに、授業への参加を通じてノートの取り方を学び、レポートの作成を通じて学術的な文章作成の方法や参考文献の記載方法など、今後政策学部で学習を行うための基礎的な技術を習得します。

アカデミック・スキル1

 少人数でのクラスにおいて、政策学部における専門的な学習・研究を行っていくための専門的な資料読解方法や問題発見・分析能力を身につけることを目的とします。授業で扱う議題は各クラスの担当教員が持つ専門性に応じて異なりますが、実際に資料を読む、資料に関する調査を自分で行う、調査した結果についてクラス内で報告や討議を行うなど、より高年次での専門的なゼミでの学びにつながるような能動的な学習を行います。

 例えば「読解」において担当する科目では、国際人権・人道法政策に関わる現実の資料で用いられている「市民権」や「社会権」の違い、「人道支援」や「人道的介入」の違いなどを基礎知識の学習と関連する資料を読み込むことで理解することを目指します。

政策トピックス

 科目担当教員の専門性に根差したより専門的・具体的な政策領域について理解を深めるとともに、政策学部で求められる問題発見・解決方法の考察を踏まえた学習を行います。

 担当科目では、過去の紛争や権威主義体制下での国家による暴力・虐殺などによる大規模な人権侵害の歴史を持つ国々が、どのような政策を講じて人権侵害の問題を克服し新たな体制へ移行することができるのかを考察します。授業では国際刑事法廷などによる刑事訴追、真実委員会による人権侵害に関する調査と結果の公表、被害者への賠償金の支払いや医療援助といった損害回復などの多様な移行期の正義の政策について理解を深めると共に、ヨーロッパ、アジア、アフリカなどの多様な事例を踏まえ、移行期の正義に関する政策の実像と問題解決のためのメカニズムについて考察します。

受験生へのメッセージ(学部)

自分で決めてみましょう

自分で学んで、自分で考えて、自分で行動して、自分で決めることが大切だと思います。大学生でいられるのは期間限定ですが、大学生になったからこそできる時間の使い方や勉強の仕方があると思います。後から考えると大学生としての時間はほんの一瞬の出来事になると思いますので、成功も失敗も自分のものとし、その限られた時間を大切にするために、自分の大学生としての生き方は自分で決めてみましょう。