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政策学部PBL教育シンポジウム「21世紀における持続可能な社会の構築について考える」を11月18日(金)に開催しました。

2016年11月21日

 政策学部では、PBL(課題解決型学習)の取り組みを推進することを目的として、PBL教育シンポジウムを毎年開催しています。今年度は「21世紀における持続可能な社会の構築について考える」と題して、政策学部の岡本由美子先生と小谷真理先生のゼミ生より、発展途上国と先進国それぞれで行われたフィールドワークについてご報告いただきました。

 第一報告では小谷ゼミの萩田祥之さん、藤原克人さん、小原由佳さん、岡本佳奈さん、三好麻湖さん、平谷彬人さんより、「環境先進国ドイツでみた環境政策~景観・交通・廃棄物問題を考える」と題して、ドイツのミュンヘンとローテンブルクにおけるフィールドワークについてご報告いただきました。小谷ゼミでは景観班、交通班、廃棄物班の3つに分かれて、ドイツにおけるまちづくりの先進的な取り組みを調査しました。報告では、京都との比較が印象的でした。たとえば景観政策では、ローテンブルクの古い建物と新しい建物に違いがありませんでした。他方で、中世から残る石畳の歩道部分は同じ石畳の雰囲気を保ちつつ、段差等をなくすなどの住民生活に配慮した措置が施され、住民用の公園を設けるなど、観光を過度に意識しすぎることなく、住民第一の景観保護政策が行われているとのことです。また、ミュンヘンの交通政策ではパーク&ライドの普及状況について調査し、アクセスの良さ、認知度の高さ、料金の安さがその普及理由であることを明らかにしました。京都のパーク&ライドが観光目的であるのに対して、ミュンヘンのパーク&ライドは住民向けに提供されており、交通政策として住民の生活に定着していることがうかがえました。廃棄物についても、ゴミ収集や不要品のリサイクル、飲料容器のデポジット制など先進的な取り組みをご紹介いただきました。とくに日本ではゴミ袋で収集するのに対して、ドイツではコンテナを用いて収集しているのが新鮮でした。コンテナでは一般ゴミのほか、常時、靴や服の回収も行われているとのことです。

 第二報告では岡本ゼミの古川結美乃さん、鍔田浩介さん、三宅敬子さん、橋本燈さん、香取健一さん、佐々木海生さんより、「途上国の持続可能な開発について考える―ミャンマーの今とこれから―」と題して、ミャンマーの中央乾燥地帯に位置するタン・シン・チェ村におけるフィールドワークについてご報告いただきました。岡本ゼミでは有機農業班、エコツーリズム班、環境班の3つに分かれて、「包括的で地球に優しい経済発展」をミャンマーで実現するための活動を行いました。ゼミ生は、過去に先輩が取り組んできた内容がまとめられた活動報告書を手がかりに、情報収集をはじめとする入念な事前準備を行ってきました。ミャンマーでの現地調査では、村民に対してインタビューやアンケート調査を実施し、村が抱える課題や強みを分析した上で、政策提言に取り組んだとのことです。有機農業班からは、有機農業継続の重要性とピーナッツバターの製造普及による所得向上案が提言されました。また、偶然にも現地大手食品加工企業のシュエ・パゾン社の社員にピーナッツバターを紹介する機会にも恵まれたそうです。エコツーリズム班からは、パゴダや牛のゴマ引き(古代にインドから伝わったゴマ油の製造方法)など、村の潜在的な観光資源を生かした具体的な政策提言が行われました。環境班からは、レクチャーとアートを通じて環境教育を行う様子が紹介されました。岡本ゼミでは去年のプロジェクトでも小学校での環境教育としてごみを収集する必要性やゴミ箱の作り方を教える環境教育を行いましたが、それらが好評を博して現在も続いているとのことです。継続的に取り組むことの大切さを示すエピソードとして印象的でした。

 報告後には全体でのディスカッションが行われました。その後の質疑応答ではフロアから数多くの質問が寄せられ、多くの反響の中でシンポジウムは終了しました。今回のシンポジウムを通じて海外フィールドワークでの経験が広く共有されることで、参加した学生のさらなる活躍につながることを期待しています。

 

(政策学部助手 橋本圭多)

 

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