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政策最新キーワード

援助の国際規範:Do No Harm(害悪を及ぼしてはならない)

木場 紗綾 投稿者 木場 紗綾 : 2017年3月2日

 "Do No Harm"は、1999年に米国の開発経済学者であるメアリ・アンダーソンが執筆した本のタイトルである。『諸刃の援助:紛争地での援助の二面性』として日本語にも訳されている同書は、援助が、紛争を激化させてしまったり、保護を受けるべきである人々にさらなる傷を与えてしまったりするリスクを警告する。たとえば、紛争地の人々への支援物資を運ぶ道の途中で兵士に食糧の一部を略奪され、それが転売されて、結果的に援助が戦争に加担してしまうことになる、援助関係者が増えるとホテルや事務所の賃料が高騰して被支援国の市場経済を歪めてしまう、援助関係者がプロジェクトを終えて(あるいは治安が悪化して)その地を去ると、彼らのドライバーや物資配布の手伝いをして収入を得ていた現地の人々は急に職を失うことになる...などである。

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「post-truth(ポスト真実)」と政府統計

柿本 昭人 投稿者 柿本 昭人 : 2017年2月1日

 オックスフォード大学出版局が2016年11月に「Word of the Year 2016(2016年の言葉)」として「post-truth(ポスト真実)」を選んだことも今や旧聞に属する話題かもしれない。その言葉の言わんとするところは2016年に突然登場したわけではないが、イギリスにおけるEU離脱を巡る国民投票や合衆国での大統領選挙を巡ってたびたび言及されるようになったことが、その選出理由であった[https://en.oxforddictionaries.com/word-of-the-year/word-of-the-year-2016]。

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ベーシック・インカムについて

井上 恒男 投稿者 井上 恒男 : 2017年1月1日

 福祉国家おいて所得保障制度が行き詰まっている状況下、ベーシック・インカムへの関心が近年高まっている。ベーシック・インカムとは、簡単にいえば、全ての市民個々人に無条件に政府が支給する所得給付である。失業者や貧困者に対する従来の制度ではいわゆる「失業の罠」、「貧困の罠」といわれる現象が発生し、また、そのあい路を切り開くための「福祉から就労へ」に向けての様々な政策的工夫も決め手に欠け、かえって制度の複雑化やコスト増、就労の強制、制度からの排除等をもたらすという批判がある。これに対し、ベーシック・インカムは、社会保険料等の拠出を求められず、求職活動中であるとか資力調査のような選別主義的な要件はない。就労して収入が増加してもベーシック・インカムの額は削減されないので「失業の罠」等からは解放され、その水準によるものの個人の意思と能力に基づく柔軟な働き方が可能となり、併せて行政事務の簡素化、コスト減も期待できる。ベーシック・インカム構想が、左派にも右派にも支持されるゆえんである。この他、ベーシック・インカムは、今まで報酬を受けずに育児、介護等を主として担ってきた女性にも個人単位で支給されるため、フェミニズムの一部からも支持されている。

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地域公共図書館の意義

武蔵 勝宏 投稿者 武蔵 勝宏 : 2016年12月1日

 総合政策科学研究科に図書館情報学コースがあることをご存知の方も多いと思う。その関係からか、私の授業の受講生からも昨今の日本の公共図書館の現状などについてお聞きする機会がある。かなり以前から指摘されていたことだが、指定管理者制度などが公共図書館にも導入されて、開館時間の延長など便利になった半面、図書の選定やスタッフの専門性などで問題も目に付くといったことがその主なものだ。

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真夏に見た白昼夢の思い出

清水 習 投稿者 清水 習 : 2016年11月1日

うだるように暑い夏の日、ショッピングモールをぶらついていた。
地方ならではの店もあるものの、東京も京都もあまり入っている店やモノは変わらず
大学生がよく通うお決まりの店の前で足が止まり
学生達が楽しそうに服を選んで微笑んでいるのを見て
昔の失恋を思い出した。

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政策に対する意識を高める~最低賃金改定を例に挙げて

平野 大昌 投稿者 平野 大昌 : 2016年10月1日

 最低賃金が改定され、今月から全国平均で25円上がることになりました。この平均25円の引き上げは、平成2002年度以降、最も高い引き上げ額です。たとえば、京都では10月2日から去年と比べて24円高くなり、最低賃金は1時間当たり831円になります。
 学生の皆さんはこの24円の引き上げをどのように感じるでしょうか。たとえば、もしあなたが京都でアルバイトをしており、時給がこれまでの最低賃金である807円だったなら、最低賃金の引き上げは時給が上がることを意味するので、うれしいと感じるかもしれません。他方、現在のアルバイトで時給を831円以上もらっている方は、今回の最低賃金の引き上げは、あなたの時給に影響を与えないので特に関心がないかもしれません。

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国民投票シンドローム

風間 規男 投稿者 風間 規男 : 2016年9月1日

 6月23日に実施されたイギリスの国民投票は、EU離脱賛成が51.9%、反対が48.1%という僅差で離脱派が勝利した。国民投票前から、イギリス大蔵省やOECDをはじめとする様々な機関がレポートを発表し、離脱となればイギリス経済は致命的な打撃を受けると警告していた。長年、EU加盟国であることを前提に運営されてきたイギリス経済は、もはや単独で維持できるものではなくなっている。たとえば、EU域内の国々に無関税で製品を送れるというメリットがなくなれば、イギリスからの工場撤退を決断する外国企業も出てきて、多くの雇用が失われることになる。

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「防災計画」は私たちを守ることができるのか?

新川 達郎 投稿者 新川 達郎 : 2016年8月1日

 この4月の熊本地震では、たくさんの方が被災されました。その後の救援や復興の努力も聞こえてきていますが、こうした被害からの回復は本当に大変です。実はその経験は、阪神淡路、中越、東日本など相次ぐ震災で経験してきたところでした。近年の震災による被害は、大規模で広域的に広がるとともに、人口集積地域に発生しているケースも多く見られます。こうした現状からは、従来の防災の考え方を見直していく必要に迫られてきています。加えて、従来から懸念されていたいわゆる東海大地震についても近年の諸研究によってさらに大きな災害の発生可能性が指摘されています。またいつ発生するのか、その可能性については、ますます不確実だとする研究結果も出ています。ですが、もう一方では、間違いなく発生するということも指摘されています。

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「音楽に政治を持ち込むな」論争と政治的無関心

増田 知也 投稿者 増田 知也 : 2016年7月1日

 第24回参議院選挙の投票日が7月10日に迫っています。今回の選挙は、選挙権年齢が18歳に引き下げられてから行われる初の国政選挙です。若者の政治的無関心が問題とされる中、新たに選挙権を得た10代の若者たちは、どのような判断を下すのでしょうか。

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サミット首脳宣言と「過剰生産能力」

川浦 昭彦 投稿者 川浦 昭彦 : 2016年6月14日

 伊勢志摩サミットが終了した。サミット開始前には、三重県内に留まらない広域のテロ警戒態勢が連日報道され、サミット終了直後にはオバマ大統領の広島平和記念公園訪問の様子が複数のテレビ局により生中継された。それらの大きな扱いに比較すると、サミットで行われた首脳会議自体のニュースとしての扱いは地味であったような印象を受けた。

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