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政策最新キーワード

「学校内塾」の可能性

田中 宏樹 投稿者 田中 宏樹 : 2018年11月1日

 「『学校内の塾』急成長」-日経新聞2018年7月10日付けの朝刊に掲載された記事の見出しである。「これは面白そう、調べてみよう」と感じ、事業を手掛ける(株)エデュケーショナルネットワークに連絡、社員の方に大学にお越しいただき、ゼミ生との質疑応答の機会をいただいた。以下、その概要を紹介しつつ、「学校内塾」の意義について考えてみたい。

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ブラック校則

大島 佳代子 投稿者 大島 佳代子 : 2018年10月1日

 最近、皆さんは「ブラック校則」といった言葉を耳にしたことはありませんか。「ブラック○○」という表現のはじまりは、「ブラック企業*」(または「ブラック会社」)にあるようです。辞書**によれば、「労働条件や就業環境が劣悪で、従業員に過重な負担を強いる企業や法人。長時間労働や過剰なノルマの常態化、セクハラやパワハラの放置、法令に抵触する営業行為の強要といった反社会的な実態がある」とされています。「こうした企業は、もっぱら組織の利益を優先し、従業員の人格や人権には顧慮しない」ところから、生徒の人格や人権を顧みない校則を「ブラック校則」と呼ぶようになったのでしょう。

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自治意識

野田 遊 投稿者 野田 遊 : 2018年9月1日

 「公」とは「人々(Public)」のことです。市における「公」が頭につくもの(市の公園、公民館、公共交通、公共事業など)はほとんど市民のためのものです。市の公共サービスは市民のためのものであり、管理する主体は自分たち市民です。このため、管理主体としてのわたしたちは、市町村、府県、国への自治意識をもつ必要があります。自治意識とは、自分が管理する強い思いです。オーナーシップ(ownership)でもよいと思います。

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社会インパクトとエコシステム

服部 篤子 投稿者 服部 篤子 : 2018年8月1日

 社会を変える、世界を変える、未来を創る、そのような標語を多く見聞きします。社会問題を解決したい、という「思い」をもって取り組む人々は、市民団体や企業、行政などに幅広く見受けられます。近年、ここに「社会インパクト」というキーワードが加わりました。
 インパクトとは何でしょうか。普段は、人、製品、事業、地域、経済など何かへの影響、影響力として用いるでしょう。市民社会やソーシャルイノベーションの研究領域では、「何らかのプログラムやプロジェクトを実施した結果、参加者やコミュニティ、あるいは、おかれた環境に生じる"変化"」を意味します。Elizabeth Bibb, et al (2004), The Blended Value Glossary

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SSM調査と日本社会の格差・不平等

伊藤 理史 投稿者 伊藤 理史 : 2018年7月1日

 現代日本社会は、「格差社会」と言われています。みなさんも、正規・非正規雇用間の待遇格差や男女間の賃金格差、ワーキング・プアや貧困の問題など様々な領域の格差・不平等について、マス・メディアの報道で幾度となく聞いたことがあると思います。かつての日本社会は、1970年代当時の流行語である「一億総中流」という言葉が象徴していたように、ながらく格差の少ない平等な国であると「認識」されていました。しかし2000年代以降になると、格差・不平等が拡大しているという議論(橘木(1998)や佐藤(2000)など)が登場し、マス・メディアや論壇を中心として、いわゆる「格差社会論争」が展開されました。それでは日本社会の格差・不平等は、本当に近年になって拡大しているのでしょうか。

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日・EUの文化交流

吉沢 晃 投稿者 吉沢 晃 : 2018年6月1日

 例年、5月から7月にかけ、全国各地で欧州連合(EU)の歴史やヨーロッパ諸国の文化に関するイベントが開催される。本稿では、これらのイベントの一部を紹介し、その背景を解説する。
 近年、日・EU関係に関する報道と言うと、現在交渉中の戦略的パートナーシップ協定(SPA)や2017年12月に妥結された経済連携協定(EPA)など、政治経済に関する話題が取り上げられることが多い。だが、実は文化の領域でも、両者のあいだで様々な形の交流が行われている。そこで、ここではEUの政策に視点を置いて、2つの主な交流活動を紹介したい。

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フェアトレード

岡本 由美子 投稿者 岡本 由美子 : 2018年5月1日

 私のゼミは毎年夏、途上国に海外フィールドワークに出かけます。2017年度の夏からミャンマーからウガンダにフィールドを変更しました。ウガンダと言えば、皆さん、何を想像されるでしょうか。
 ウガンダは、「アフリカの真珠」と呼ばれるくらい自然が豊かで、マジソン国立公園を始めとして、観光資源が豊かです。しかし、日本では意外と知られていないのが、ウガンダコーヒーです。無理もありません。ウガンダのコーヒーの生産量のおよそ75から80パーセントはロブスタ種であり、インスタント用コーヒーとしてよく使用されるからです。
 一方、量はそれほど多くはないものの、ウガンダのエルゴン山の麓で栽培されているコーヒーはアラビカ種で高品質なものが多く、最近はスペシャルティコーヒーとして世界の市場に出回るようになりました。近年、スターバックス社が、魅力的で個性的なストーリーを持った、希少なコーヒー豆「スターバックス リザーブ」を販売するようになりましたが、その中に、この地域のウガンダ産のコーヒーも含まれています。100グラム1200円ぐらいと大変、高値で販売されています。

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社会に必要とされる力

足立 光生 投稿者 足立 光生 : 2018年4月1日

 新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。
 みなさんは新しい生活のスタート地点に立ったばかりであり、卒業後を考えるのはまだ早いと思われるかもしれません。ただし、卒業はいずれやってきて社会へ巣立つことになります。そして、社会では様々な「力」が必要とされます。

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働き方改革

川口 章 投稿者 川口 章 : 2018年3月1日

 最近、新聞、テレビ、インターネットなどで「働き方改革」という言葉をよく目にします。「働き方改革」とは、安倍内閣の経済政策のひとつです。安倍内閣は、「三本の矢」「女性活躍」「一億総活躍」「プレミアムフライデー」など、次々と新語を作り出して政策のキャンペーンをしていますが、その多くはあまり広がることなく忘れ去られています。その中にあって、「働き方改革」は現在注目度上昇中の言葉です。

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バルカン諸国とEUの東方拡大

月村 太郎 投稿者 月村 太郎 : 2018年2月1日

 冷戦終結後、EU(欧州連合)は、その加盟国を15カ国から28カ国に倍増させた。この間の新規加盟国は、2004年のキプロス、チェコ、エストニア、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、マルタ、ポーランド、スロヴァキア、スロヴェニア、2007年のブルガリア、ルーマニア、2013年のクロアチアである。更に、EU加盟のプロセスを、トルコ、マケドニア、アイスランド、モンテネグロ、セルビアが歩んでおり、アルバニア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ(ボスニア)、コソヴォも加盟を望んでいる。新規加盟国の殆どは、旧東欧、旧ソ連諸国である。この間のEU加盟国数の増加を、東方拡大と称する理由である。論者によって意見は若干異なるが、これらの諸国のうちでバルカン諸国は、クロアチア、ボスニア、セルビア、モンテネグロ、コソヴォ、マケドニア、アルバニア、ルーマニア、ブルガリアである。これにギリシャ、モルドヴァを加えれば、バルカン諸国が網羅されることになる(更に、トルコのヨーロッパ部分を足すと、地域としてのバルカン地域もほぼカバーされることになる)。

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