こちらに共通ヘッダが追加されます。

TOP > 政策最新キーワード

政策最新キーワード

原爆被爆者実態調査―初めての調査経験―

中川 清 投稿者 中川 清 : 2015年9月1日

 戦後70年という区切りに、筆者が初めて社会調査に関わった広島での調査経験をあらためて振り返ってみたいと思います。


 まだ大学院生であった1975年の夏、旧厚生省公衆衛生局「原子爆弾被爆者実態調査」の広島生活事例調査に参加し、爆心地から遠くない自営業地域を担当しました。調査全体の目的は、被爆者の援護政策のあり方を探ることでした。そこでは数名の被爆者の方々から、それぞれ2~3回合わせて2時間ほど細かな生活史を伺いました。質問項目は、被爆前、被爆時、被爆後の10年ごとの時期にわたる、世帯状況、生活水準と職業階層、健康状態などの生活状況の変化です。
 参加した院生の場合、1回の聞き取りでチェッカーのOKが出ることはなく、2回以上お話を伺いました。広島での10日余りの現地調査の後、何回もの研究会で、担当した被爆者の方々の聞取りをケース記録として文章化しました。これらのケース記録のすべては、最終的には広島大学平和科学研究センターに寄贈され、保管されています。

続きを読む "原爆被爆者実態調査―初めての調査経験―"