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政策最新キーワード

行政部に対する民主的統制

今川 晃 投稿者 今川 晃 : 2006年11月20日

ここ10年近く民主的統制とか行政統制と言った表現を聞く機会がめっきり減った。主要な理由のひとつは、行政部の恣意的権力行使をチェックすることへの関心から、政策過程に民意を反映させることへ重心が移ったことによる。このことは、行政評価や政策評価は流行のごとく流布しているが、行政不服審査制度の見直しは依然として進んでいないし、「行政評価よりも行政監察」に比重を置く都道府県は鳥取県だけであるという事実を示すだけで十分であろう。

一方で、市民活動としての「市民オンブズマン」などの行政部の不正を監視することへの関心は高いように思えるが、人権擁護や行政運営改善提言機能などを有する「公的オンブズマン」への関心は薄いようである。子供の人権や男女共同参画等の領域を管轄する「公的オンブズマン」はいくつか設置されているものの、「公的オンブズマン」の設置状況が進んでいるとは決して言えない。

このような状況をどのように考え、これからの新しい時代をどのように切り開いていくべきかを探るのが、私の仕事のひとつのテーマである。制度設計によって実現すべき社会が異なってくるのであり、制度設計も政策の重要課題となる。ともあれ、2年前に公的オンブズマンを研究対象とする日本オンブズマン学会(http://wwwsoc.nii.ac.jp/ombudsmn/)が創設され、来年4月22日(日)には同志社大学で学会開催の予定である。