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政策最新キーワード

フェアトレード

岡本 由美子 投稿者 岡本 由美子 : 2018年5月1日

 私のゼミは毎年夏、途上国に海外フィールドワークに出かけます。2017年度の夏からミャンマーからウガンダにフィールドを変更しました。ウガンダと言えば、皆さん、何を想像されるでしょうか。
 ウガンダは、「アフリカの真珠」と呼ばれるくらい自然が豊かで、マジソン国立公園を始めとして、観光資源が豊かです。しかし、日本では意外と知られていないのが、ウガンダコーヒーです。無理もありません。ウガンダのコーヒーの生産量のおよそ75から80パーセントはロブスタ種であり、インスタント用コーヒーとしてよく使用されるからです。
 一方、量はそれほど多くはないものの、ウガンダのエルゴン山の麓で栽培されているコーヒーはアラビカ種で高品質なものが多く、最近はスペシャルティコーヒーとして世界の市場に出回るようになりました。近年、スターバックス社が、魅力的で個性的なストーリーを持った、希少なコーヒー豆「スターバックス リザーブ」を販売するようになりましたが、その中に、この地域のウガンダ産のコーヒーも含まれています。100グラム1200円ぐらいと大変、高値で販売されています。

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社会に必要とされる力

足立 光生 投稿者 足立 光生 : 2018年4月1日

 新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。
 みなさんは新しい生活のスタート地点に立ったばかりであり、卒業後を考えるのはまだ早いと思われるかもしれません。ただし、卒業はいずれやってきて社会へ巣立つことになります。そして、社会では様々な「力」が必要とされます。

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働き方改革

川口 章 投稿者 川口 章 : 2018年3月1日

 最近、新聞、テレビ、インターネットなどで「働き方改革」という言葉をよく目にします。「働き方改革」とは、安倍内閣の経済政策のひとつです。安倍内閣は、「三本の矢」「女性活躍」「一億総活躍」「プレミアムフライデー」など、次々と新語を作り出して政策のキャンペーンをしていますが、その多くはあまり広がることなく忘れ去られています。その中にあって、「働き方改革」は現在注目度上昇中の言葉です。

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バルカン諸国とEUの東方拡大

月村 太郎 投稿者 月村 太郎 : 2018年2月1日

 冷戦終結後、EU(欧州連合)は、その加盟国を15カ国から28カ国に倍増させた。この間の新規加盟国は、2004年のキプロス、チェコ、エストニア、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、マルタ、ポーランド、スロヴァキア、スロヴェニア、2007年のブルガリア、ルーマニア、2013年のクロアチアである。更に、EU加盟のプロセスを、トルコ、マケドニア、アイスランド、モンテネグロ、セルビアが歩んでおり、アルバニア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ(ボスニア)、コソヴォも加盟を望んでいる。新規加盟国の殆どは、旧東欧、旧ソ連諸国である。この間のEU加盟国数の増加を、東方拡大と称する理由である。論者によって意見は若干異なるが、これらの諸国のうちでバルカン諸国は、クロアチア、ボスニア、セルビア、モンテネグロ、コソヴォ、マケドニア、アルバニア、ルーマニア、ブルガリアである。これにギリシャ、モルドヴァを加えれば、バルカン諸国が網羅されることになる(更に、トルコのヨーロッパ部分を足すと、地域としてのバルカン地域もほぼカバーされることになる)。

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USED商品の価値と市場

足立 光生 投稿者 足立 光生 : 2018年1月1日

 新しいビジネスモデルによって、われわれの社会通念が変わることがある。たとえば、これまで価値を判別することが難しかったUSED商品に、価値を見出す機会が与えられたら、われわれのモノに対する考え方は根本的に変わる。消費と思っていた行為が実はそうでなかったり、逆に、プレミアを考慮した投資に転じたりする。

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「スポーツ賭博」

川井 圭司 投稿者 川井 圭司 : 2017年12月1日

拡大する世界のスポーツ賭博市場
 「スポーツ賭博の市場規模は1兆ドル(約111兆円)。そのうちの90%が違法なスポーツ賭博からのものである。」2015年にカタールで開かれた国連犯罪防止刑事司法会議で、スポーツ賭博の専門家 Patrick Jay氏はこのように述べました。スポーツ賭博の対象は65%がサッカー、そしてテニスとクリケットがそれぞれ12%というのです。

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金融庁「検査局」がなくなる?

野間 敏克 投稿者 野間 敏克 : 2017年11月1日

 金融システムの動向に関心をもつ者にとって、驚きのニュースが、2017年8月22日の日経新聞朝刊に載った。金融庁が「検査局」を廃止するというのである。
 金融庁は、1998年に旧大蔵省から金融「検査」「監督」機能を分離してできた金融監督庁を2001年に改組した組織である。1998年は、戦後日本の経済成長を支えた長期信用銀行が破綻するなど、前年から続く金融危機の最中であり、2001年は、バブル崩壊後に増え続けた不良債権の額がピークに達し、処理を本格化しなければ、日本経済は落ち込み続けるという危機感が広がった時期だった。

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ポピュリズム/ポピュリスト

川浦 昭彦 投稿者 川浦 昭彦 : 2017年10月1日

 このコーナーは「政策最新キーワード」という名称ですので、今回は「ポピュリズム」および「ポピュリスト」という言葉そのものに焦点を当てた議論をしてみたいと思います。
 昨年の米国大統領選挙の過程で、トランプ候補の言動を表す際に「ポピュリズム」という言葉が用いられるようになりました。それはトランプ氏が今年1月に大統領に就任してからも続いています。日本経済新聞社が提供するデータベースサービス「日経テレコン」で「ポピュリズム」という言葉の含まれた新聞記事を検索すると、2016年1月1日~12月31日の1年間に全国四紙(朝日・産経・毎日・読売)では404件がヒットします。2017年について6月までの半年間を対象に同じ検索をしてみると、6か月で既に394件を数えていて、このままのペースであれば、今年通年では昨年の2倍になりそうな勢いです。10年前(2006年)を対象に行った同じ検索の結果は71件に過ぎず、比較的最近の2014年、2015年でさえそれぞれ97件、151件でしたから、政治家としてのトランプ氏の登場が、「ポピュリズム」という言葉の幅広い使用の一因になっていると考えても間違いはないでしょう。

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地球を犠牲にすれば宇宙が救える?!

山谷 清秀 投稿者 山谷 清秀 : 2017年9月1日

 「宇宙を救うためには、地球を犠牲にするしかない。どちらを取るべきかは誰でもわかるだろう?!」
 スーパー戦隊なんかでよく耳にする対立である。多数の幸福のためには少数の犠牲はやむを得ないという提案である。主人公たちはそこで争うが、結局はすばらしい作戦を思いついたり、新しい合体ができて全部救えるのが物語である。しかし重要なのはそこではなく、ここに込められたメッセージである。これを観た子どもたち(大人も?)は、「少数の犠牲の上に成り立つ多数の幸福だなんておかしくないか?!」と思うはずである。
 ポケモンのアニメでも、たまにこんなのがある。つい最近も、ミミッキュの特異な価値を認めるムサシがTwitterで爆発的に称賛されていたのはご存じであろう。子ども向けに作られた番組でも、メッセージとして重要な価値が秘められているものだなぁと思う。

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理念ばかりでは空疎な政治

畑本 裕介 投稿者 畑本 裕介 : 2017年8月1日

 私もそうである学者やジャーナリストは政治における理念を重視する。どういう現実があるかを客観的に認識し、どういう考え方が望ましいかという言説を紡ぐのが社会の中での役割だからだ。しかし、政治家は職分が違うから、どういう理念であれ、それをどう実現していくかが重視される。

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