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教員紹介

教員紹介担当科目・演習紹介

吉沢 晃 助教

よしざわ ひかる 吉沢 晃 助教

専門分野国際関係論/国際政治経済学/EU政治
研究室渓水館222号室



専門分野について

私は、EU(欧州連合)の政治、特にEU競争政策の対外的(国際的)側面について研究を行っています。私がこのテーマに興味を持ち始めたのは、大学院に入学した2008年頃のことです。当時、ヨーロッパで活動する日系企業がEUの競争法(日本でいう独占禁止法)違反で摘発され、多額の制裁金を課されるという事件が相次ぎ、メディアでも大きく取り上げられました。競争法違反行為の典型的な例は、大企業同士が共謀し、特定の製品やサービスの価格を吊り上げる「カルテル」行為です。ヨーロッパ諸国を含む複数の国々でカルテルを結んで市場競争を阻害し、消費者に損害を与えたとして、EUの競争当局が日本の企業に数百億円にも及ぶ制裁金を課したこともあります。

では、このように強大な執行力・制裁力を持つEU競争政策は、具体的にはどの機関がどのような手続きに従って作っているのでしょうか。そもそも、なぜEUは地域経済統合を進めるうえで、加盟国レベルだけではなくEUレベルの競争政策も必要だと考えたのでしょうか。そして、この政策が日本やアメリカなどに本社を置く多国籍企業に多大な影響を及ぼすことで、各国間の経済摩擦が起こり、それが政治問題化することはないのでしょうか。

このような関心を持って、私はこれまで研究を行ってきました。もちろん、ヨーロッパ諸国の企業にとっても、EU競争政策は無視できない重要な経済政策です。ただ、多国籍企業の活動がまさにグローバル化するなかで、EU域外に本社を置く企業も規制の対象になってきた、というのが特に面白い点だと思います。だからこそ、EU競争政策の対内的側面だけでなく、「対外的側面」に注目することが重要なのです。

今後も、競争政策という具体例を通して、EUが政府と市場のバランス、競争と規制のバランスをどのように取ろうとしているのかを政治経済学的な観点から研究していくつもりです。また、特に競争や貿易などの政策分野で、EUが世界のルール作りにおいて果たしている役割(およびその限界)についても強い関心を持っています。

ぜひ、政策学部の学生の皆さんにも、卒業までに何か一つ「これだ!」という好きなテーマを見つけ、それについて深く研究していってもらいたいです。

プロフィール

1985年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学の政治経済学部で政治学、特に国際関係論を学ぶ。2010年に、同大学大学院の政治学研究科で、修士(国際政治経済学)の学位を取得。翌年、イギリスのブリストル大学で、2つ目の修士号(ヨーロッパ・ガバナンス)を得る。その後、EUのエラスムス・ムンドゥス奨学金を受給し、ベルギーのブリュッセル自由大学とスイスのジュネーブ大学の博士課程に進学。2016年に両大学から博士号(政治学)を取得した。

専門は国際関係論、国際政治経済学。特に、EUの政治経済について研究を行っている。博士論文のテーマは、EUの競争政策の国際的な側面。

2014年7月から約3年半、早稲田大学で研究員として勤務。その間、同大学および東海大学、成蹊大学で非常勤講師を務め、グローバリゼーションや国際機構、現代ヨーロッパ政治などのテーマに関する科目を担当した。2018年4月より現職。担当科目は、「First Year Experience」、「アカデミック・スキル1」、「アカデミック・スキル2」「政策トピックス」。

メッセージ
勉強から学問へ

新入生の皆さんは、大学生活、そして大学の授業についてどのようなイメージを持っているでしょうか。家族や友人、学校や塾の先生から色々と話を聞いてはいるが、具体的なイメージはまだ持てていない、という人も多いのではないでしょうか。私は1・2年生対象科目を主に担当しますので、そんな皆さんに、高校の授業と大学の授業の違いを出来るだけ分かりやすく伝えていきたいと思っています。ここで鍵になる問い、それは、「勉強」と「学問」の違いは何か?です。授業を通して、この問いについて一緒に考えていきましょう。その答えが見つけられたとき、きっと、大学で学ぶことの意味や楽しさが、今までよりも鮮明に見えてくるはずです。