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教員紹介

教員紹介担当科目・演習紹介

月村 太郎 教授

つきむら たろう 月村 太郎 教授

専門分野地域紛争、バルカン政治変動
研究室渓水館231号室



専門分野について

「国際政治史」は非常に広い分野です。ウィーン会議と勢力均衡、第一次世界大戦や第二次世界大戦の開戦原因、冷戦の発生と変容、こうした研究テーマはみな国際政治史に含まれます。現在の国際政治に関わる、グローバリゼーション研究、国連研究なども国際政治史の研究テーマとなります。更には、各国の対外政策(史)研究は、日本のそれをも含めて国際政治史研究として取り上げることができますし、海外の国内政治すらも国際政治史のジャンルに含めることができます。極論すれば、日本の国内政治・政策を除けば、殆どの研究テーマが国際政治史のそれなのです。

私の研究テーマは二つあります。最初は地域紛争の比較研究です。私は、クロアチア内戦とボスニア内戦という1991年から1995年にかけて多くの人が犠牲者となった紛争の研究を、現地の新聞などを読みながら行い、その結果を一冊の本に纏めました。そうしたボスニア内戦研究から得られた知見を元に、他の地域紛争と比較していくという作業を進めつつあります。共同研究が主ですが、個人的にはまずは相対的に政治・歴史的環境の似ているコソヴォ、モルドヴァ、グルジア、ナゴルノ・カラバフの紛争辺りから始めています。アフリカやアジアの地域紛争も含めた試験的な比較は2013年に新書や編著にまとめましたが、いずれ単著での本格的な研究も考えています。

地域紛争の比較研究は中期的な研究テーマですが、もう少しスパンの短い研究テーマとして、バルカン地域の政治変動に関するものがあります。バルカン地域は長らくヨーロッパとアジアの狭間に位置していましたが、EUの拡大によって次第にヨーロッパの「一員」となりつつあります。2007年1月にはルーマニア、ブルガリアがEUに加盟しました。2013年7月加盟のクロアチアを始めとして、マケドニア、ボスニア、アルバニア、モルドヴァ、モンテネグロ、セルビアが順番待ち状態です。統合がこのように進展している一方で、コソヴォが2008年2月にセルビアから独立しました。これも興味深い研究材料です。こちらの研究テーマも共同研究から進め、旧ユーゴ諸国については2017年3月に編著として刊行予定です。バルカン全体を視野に入れた単著の執筆も計画しています。

現在の国際政治は、冷戦終了以降、過渡期にあります。そうした過渡期を経て、国際政治の今後の構造がどのようになっていくかについて、地域紛争とバルカン地域に関する研究を通じて明らかにしたいと思っています。

プロフィール

1959年生まれ、東京都出身です。3年間の群馬県桐生市(1964年~67年)、2年間の北海道札幌市(1975年~1977年)、1年半のクロアチア、ザグレブ市(1984年~1986年)を除いて、1992年に神戸大学に赴任するまでずっと東京でした。海外での生活は、ザグレブの他にはハンガリー、ブダペシュト市での2年間(1994年~1996年)があります。

趣味と言える程のものはありませんが、四季の折々に色々な場所に身をおくことが好きです。四季の移り変わりが意識できる京都で、教育、研究活動に携わることを楽しんでいます。

メッセージ
頭も心も柔軟なうちに色々な経験を

大学では様々な人と出会って、色々な経験をして下さい。特に在学中に是非とも海外旅行に行って下さい。日本語が通じない海外での生活は如何に短い期間であろうと、それ自体も思い出深いものとなるでしょうが、それ以上に皆さんの成長にきっと役立つに違いありません。