こちらに共通ヘッダが追加されます。

TOP教員紹介 > 関根 千佳 教授(教員紹介)

教員紹介

教員紹介担当科目・演習紹介

関根 千佳 教授

せきね ちか 関根 千佳 教授

専門分野ユニバーサルデザイン社会の政策と実践
研究室渓水館105号室



専門分野について
ユニバーサルデザインとジェロントロジーによる社会形成論

社会は、小さな子供からシニアまで、多様な人々によって構成されています。行政がまちをつくるとき、企業がものをつくるとき、それを使う人のことを良く知らずに作ってしまうと、後から手直しするのが大変です。ユニバーサルデザイン(UD)とは、最初から多様な市民が一緒になって、まちやもの、情報やサービスをつくっていこう、より良くしようという、スパイラルなプロセスのことです。若い人も、ときには病気やけがをするでしょう。あなた自身、恋人、友人、家族が、スキーで骨折したり、丹後半島の海岸でウニを踏んでしまうかもしれません。そのときあなたは、京都の町を、この大学を、違った視点で見ることができるのです。
自治体は、まちづくりや観光を、ユニバーサルデザインの視点で進めています。また企業は、顧客の高齢化に対応するため、商品をユニバーサルデザインのプロセスを用いて開発しています。多様なニーズを持つ人々を、行政は、企業は、どのように「インクルード」し、協働して改善のプロセスを回しているのでしょうか?
日本は世界一の高齢国家です。そこに住む人々が幸せで、そこを訪れる人も幸せを感じる。そんなまちづくりや、ものづくり、観光行政、情報受発信を、日本がどのように提案していくのか、これから高齢化する世界中が、期待して見つめています。ユニバーサルデザインの研究では、高齢者や障害者を、弱者としてではなく、「ユーザーエクスパート」として、その道の先達として意見を聞いていきます。そして、より重いニーズに対応させたまちやものが、より軽いニーズの人々を幸せにできるという実践事例を、数多く検討していきます。子どもたちや、海外からのお客さまの立場に立った商品やサービスの事例も調査します。まちやものに内在する課題を発見し、解決策をとことん話し合う。そんな授業です。
欧米先進国の政策、法律、製品なども常に比較検討し、日本において社会を変革していくべき点に関しても、政府・行政・企業に対し、共に研究し、提案してます。特に、海外ではごく一般的な学問領域であるジェロントロジー(加齢学)については、東京大学やJSTとの連携を深め、関西地区の拠点になりつつあります。秋学期の政策トピックスという講義において、「華麗?学への招待」と題して、高齢社会の実像に迫り、シニア当事者の声を聞き、新たなソーシャルイノベーションにつながる提言を行っています。学部学年を超え、シニアを含む多くの聴講生と共に、活発に議論しましょう。

プロフィール

長崎県生まれ。九州大学法学部卒。均等法前だったので外資系しか女性を採用するところがなく、全く畑違いの日本アイ・ビー・エムへSEとして入社。ITがわからず苦労するが、その経験から「わかりやすいIT」の必要性に目覚める。連れ合いのLA転勤に伴い休職して渡米。多様な人が活躍する環境に刺激を受け、帰国後、トップに直訴して1993年に日本初の障害者支援技術センターを社内に開設。1998年にIBMを卒業し、株式会社ユーディット(情報のユニバーサルデザイン研究所)を創立、代表取締役に就任。2012年より同志社大に着任すると共に、ユーディットは会長に。多様な人に使いやすいICT機器のコンサルティングや、高齢化の進む地域の活性化支援を行う。多くの省庁・自治体・企業・学会などで委員や評議員を務める。美作大学・放送大学客員教授。東京女子大・京都工芸繊維大・神戸大・神戸芸術工科大等の非常勤講師。日本ペンクラブ会員。趣味はローカル線や路線バスで行く秘湯めぐり。

メッセージ
人生に無駄な瞬間なんてない

これまでずいぶん、廻り道をしてきたような気もしますが、実際には、どこかで会った誰かや、いつか見た景色・事物が、自分に何らかの影響を与えていたと、後からはっと気づくことが多いのです。あなたの人生に、無駄な時間なんて、一瞬だってありません。この講義で出会う多くの人々が、あなたの人生の、ずっと後になってから、どこかで甦ってくるはずです。人間が歳をとる動物である限り、ユニバーサルデザインやジェロントロジーを学ぶことは、人生のどこかで、あなたを、あなたの愛する人を、救う瞬間があるのです。
たくさん街へ出ましょう。多くの人に会いましょう。そして、いろいろなことを、発見して議論しましょう。