こちらに共通ヘッダが追加されます。

TOP教員紹介 > 増田 知也 助教(教員紹介)

教員紹介

教員紹介担当科目・演習紹介

増田 知也 助教

ますだ ともなり 増田 知也 助教

専門分野地方自治論/研究方法論
研究室志高館259号室



専門分野について

私の専門分野の一つは、地方自治論です。地方自治論とは、地方の政治や行政について研究する学問です。地方の政治や行政というと、中央の政治や行政に比べてどうしてもマイナーなイメージを持つかもしれません。しかし、私たちの生活に身近な行政(例えば、上下水道、ごみ処理、教育、福祉など)を担っているのは地方自治体なのです。
私が最初に取り組んだのは、市町村合併と適正規模の問題でした。日本の基礎自治体(市町村)は、明治、昭和、平成と三度の大きな合併を経験しています。明治初期に7万以上あった基礎自治体が、現在では約1700にまで統合されてきています。市町村の大きさはどれくらいが適切かという議論を、市町村の適正規模論といいます。市町村の大きさには規模の経済(スケールメリット)が働くと言われており、20万人から30万人くらいが最もコストが安くなるという研究結果が出されています。しかし、これは都市部には当てはまりますが、山間部などでそこまでの人口規模を実現しようとすると、面積に対してかかってくるコストが大きくなり、都市部ほどの効果は見込めなくなります。
次に取り組んだのは、迷惑施設の問題です。迷惑施設というのは、例えばごみ焼却場のように、必要と考えられてはいるものの、家の近くにできることは嫌悪されるような施設のことです。このように、施設の必要性は認めるものの、それがいざ近くに来るとなるとそれに反対する住民の意識のことを、NIMBY(Not In My Back Yard)といいます。「自分の裏庭には来ないでくれ」ということですね。こうした迷惑施設を建設するに当たっては、その施設から被害を受ける地元住民(受苦圏)の十分な理解を得ながら進めて行く必要があります。また、施設から利益だけを受ける地元以外の住民(受益圏)は、どうしても無関心になったり、反対運動に乗り出した地元住民に対して「地域エゴ」といった目で見てしまったりしがちです。迷惑施設の建設をスムーズに進めるためには、秘密裏に事を進めるのではなく、利害関係者による話し合いの場をつくるなど、住民参加の手法を活用することが有効です。
現在は、広報の研究に取り組んでいます。通常、自治体の広報というと、行政サービスに関するお知らせなど、政策決定後の情報(お知らせ広報)が多く、政策課題や地域が抱える問題など、政策決定前の情報(政策広報)は少なくなっています。政策広報を積極的に行うことで、住民の関心を高め、地域で起こる問題を自分の問題として捉える意識(自治意識)を醸成することができると考えています。
そして、私のもう一つの専門分野が、研究方法論です。研究方法論とは、研究の方法自体を研究する学問です。例えば、研究の計画をどのようにして立てるのか(リサーチ・デザイン)。研究上の問い(リサーチ・クエスチョン)やそれに対する仮説をどのように立てていくのか。データをどのようにして集めるのか(サーベイやフィールドワーク)。どのようにして分析するのか(量的分析か質的分析か)。さらには、そもそも研究において物事をどのような視点で捉えるべきか(認識論)ということも研究方法論の論点となります。

プロフィール

1983年7月、奈良県北葛城郡當麻町(現在の葛城市)生まれ。2002年4月、同志社大学法学部に入学。在学中に地元で起こった市町村合併問題をきっかけに、地方自治に関心を持つようになりました。2006年4月、同志社大学大学院総合政策科学研究科に進学し、市町村合併と市町村の適正規模について研究を行ってきました。2011年3月に博士号を取得。大学院修了後は京都地方自治総合研究所研究員として勤務する傍ら、同志社大学政策学部嘱託講師、神戸学院大学法学部非常勤講師を務めてきました。2015年4月から、助教として改めて同志社大学政策学部に着任することになりました。同志社大学との関わりも14年目。研究・教育とも更に充実させていきたいと思います。

メッセージ
楽しいことも苦しいことも

大学生活、楽しいこともあれば苦しいこともあります。それでも、何かしら一生懸命取り組んだことというのは、その後の人生で必ず生きてきます。興味を持ったことは、とことんやってみましょう。なかなか上手くいかないことも、やれるだけはやってみましょう。どうしてもできないこともありますが、できないなりに形になってくることもよくあります。
先のことを考えすぎたり、こうじゃなきゃいけないと思い込んだりするのはほどほどに。目の前のことに集中して、一つ一つこなしていけば、道は必ず開けます。ひとしきり悩んだら、最後は開き直って流れに身を任せましょう。