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教員紹介

教員紹介担当科目・演習紹介

小谷 真理 准教授

こたに まり 小谷 真理 准教授

専門分野規則制定の司法的統制
研究室渓水館224号室



主な担当科目

行政法、行政法入門、行政法(総論)

担当科目講義内容

私たちの生活は、行政と密接な関わりをもっています。例えば、朝、顔を洗うとき、水道の蛇口をひねれば水が出てきます。これは、主として市町村が行っている水道事業によるもので、立派な「行政の活動」にあたります。かつて水道事業が普及する以前は、住民は、水源を自分たちで保有するか、共有の水源から「水汲み」をして自分で運ぶか、あるいは「水売り」という行商人から上水を買う、などの方法で需要を満たしていましたが、住民の衛生や福祉のため、戦後急速に公設の水道事業が普及し、昭和32年には「水道法」が制定され、水道事業は「原則として市町村が」行うこととなりました。現在、水道事業は、この「水道法」に基づいて実施されています。他にも、自動車運転免許の発行(道路交通法)、婚姻の届出(民法・戸籍法)、税金の徴収(各税法)、道路の供用・管理(道路法等)、マンション等の建設には建築確認(建築基準法)、生活保護の受給(生活保護法)、飲食店の営業許可(食品衛生法)など、みなさんの身の回りは、実は行政の活動で埋め尽くされている、と言ってもいいかも知れません。そして、これらの行政の活動は、そのほとんどが、今見てみたように、法律(又は条例)にその根拠を有し、その根拠法が形成する法システムの中で機能しています。
行政法とは、これらの行政の活動を規律する法律の総称であり、対象とする法律の数は膨大です。総論の部分では、一見バラバラに見えるこれらの法律に共通する法理、法源則または法的仕組みを学びます。許認可や行政指導などの行政作用について、判例を参照しながら、実定法によりどのような法システムが形成されており、どのように行政の活動をコントロールしようとしているのか、その仕組みと意義を見て行きます。また、行政救済法として、法システムが不具合をきたし、行政と私人の間で紛争が発生したとき、どのような解決の手立てがあるのか、それは十分なものであるのか、判例を中心に検討します。

演習1
演習Ⅰ

本演習は、われわれの日常生活の中で行政がどのように機能しているのかという視点から、行政を規律する法システムの構造について学ぶことを目的とします。
行政法という学問分野は、我々の生活に密接な法分野です。例えば、自動車や原動機付き自転車の無謀な運転による交通事故等の危険性を考えて、道路交通法により運転免許証が必要とされています。飲食店は、食中毒等が起きないようにその衛生状態について食品衛生法のもと許可制度による監督の仕組みをとっています。これらは、交通事故や食中毒といった困った事態が生じる事を防ぐために行政が事前にチェックをする仕組みであり、このような行政の法システムが、全体としてどのようになっており、どこに問題があり、どのように是正すべきか、それをめぐる紛争をどのように解決すべきかを本演習を通じて検討してもらいたいと思います。
ゼミの進め方は、まずリサーチ方法や法律学の基礎的知識について学んだ上で、「食の安全性確保」、「マンション建築紛争」といったテーマを設定し、グループ単位での報告と全体での討議を行う形を基本とします。テーマについてはゼミ生の関心を踏まえて決定します。原則として欠席は認めません。

学生へのコメント

本演習を履修するためには、行政法入門の単位を取得していることが望ましいといえます。
「行政の活動」はわたしたちの生活の隅々にまで及んでいます。警察や防衛、法務行政、環境の保全、経済秩序の整序、地域開発、公共サービスの提供、社会保障、教育・文化振興、外交・国際交流・・・。行政が直接に国民・住民に関わるだけでなく、企業やNPOなど私人の活動の背後にも、規制、支援、指導などいろいろな形で「行政の活動」があります。好むと好まざるに関わらず、わたしたちは、「行政の活動」に大きく依存して生活しているわけです。将来、行政の内側あるいは外側いずれにあるにしても、自分たちの身近にある行政の機能を法的に理解することは、社会生活を営む上で生じるさまざまな問題に対して新しい見方を与えてくれるのではないかと思います。