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教員紹介

教員紹介担当科目・演習紹介

木場 紗綾 助教

きば さや 木場 紗綾 助教

専門分野東南アジアの市民社会と政治、非伝統的安全保障、民軍協力(civil-military cooperation)
研究室渓水館222号室



主な担当科目

International Economic Cooperation(国際協力政策)

担当科目講義内容

 学術的な考え方や表現方法を身につけると同時に広い視野で問題分析ができるようになるための基礎訓練を行います。英語による一次資料を多く使用します。

【International Economic Cooperation】
 講義はすべて英語で行います。世界の開発協力政策の流れを確認したうえで、援助における3つの側面――①外交(援助国の国益や政治的事情)、②援助の原則(Sustainable Development Goals, OECD開発援助委員会の定める方針、国連ガイドライン、人道支援の原則)、③現場の事情――から多角的に援助政策を分析するトレーニングを行います。さらに、中国や韓国といった新興ドナーの動向やその影響、軍組織による人道支援や(疑似)援助の正統性、といった最新のテーマについても議論します。授業では、日本の最新のODA白書や政策文書、国際協力の世界で大きく注目されている近年の論文や学術雑誌、報道記事などを使用します。
 受講者の関心に応じて身近なトピックを扱い、ディスカッションの機会をもうけますので、国際協力やNGO、市民社会などに関心のある方々の受講をお待ちしています。(英語が苦手な受講生に対しては補習の機会をもうけます。)

【アカデミック・スキル】
 東南アジア政治と日本外交、国際協力、人道支援・災害救援(Humanitarian Assistance and Disaster Relief)など、近年注目されている分野や受講生の関心のある分野を中心に、折々の報道記事、政府広報、ジャーナル(学術誌)論文、国際的なガイドラインなどの簡単な資料を毎回、配布し、報道や文書の表面にあらわれている「政策」の背景にあるものを議論する時間を取りたいと思います。
 東南アジア研究のクラスでは、各国の民主主義の諸問題、深刻な所得格差、頻発する路上デモ、諸外国からの援助、安全保障、各国の選挙などの時事トピックを適宜、扱いますが、授業の目的は、東南アジア政治そのものの知識をつけてもらうことではなく、これらのトピックを題材に、政治のリアリティ、外交のリアリティ、そして現場のリアリティに対する想像力を高め、多様で複雑な事象を分析して自分の言葉で説明する力をつけてもらうことにあります。そのため、リサーチクエスチョンと仮説の設定の仕方、実証方法といったリサーチデザインの基礎を講義し、演習してもらいます。
 国際協力・災害救援のクラス(英語で実施)では、訓練や現場で援助関係者が実際に使用しているロール・プレイや参加型ワークショップを採用します。たとえば、A国が大地震に見舞われ、日本のある食品加工会社が缶詰を寄付したいと考えた場合、缶詰を現地に確実に、かつ迅速に届けるにはどのような手続きが必要か、自衛隊機で物資を運んでもらうことは可能なのか、税関手続きは誰が行うのか、現地での輸送について大使館に協力を依頼することはできるのか、受け取る側は缶詰の中身について希望を言うことができるのか、など、それぞれの組織の立場や利害を考えてブレーンストーミングをした後に、実際の制度やその制度がどのように使われてきたかを調べ、検討することで、一つの小さな課題に関わる日本・世界のステイクホルダーの関係性を想像し、政治の諸問題を多角的に理解する訓練を行います。実際、2011年の東日本大震災の際は、さまざまな国や地域の組織・個人が日本に支援の手をさしのべようとし、コンタクト先を探そうとしました。もちろん日本国内でも、寄付やボランティアを申し出る組織・個人が、政府機関や地方自治体と調整を試みたり、国会議員や府・市議会議員に協力を仰いだり、政治家にさまざまな「陳情」を寄せたりしました。こうした事例から、一見、政治とは無関係に見えるさまざまな業種の企業、教育機関、サークルを含む小さなグループなどが、実は政治や行政に関係していることを知り、その背景を皆で議論することで、実践的思考を深めていきたいと思います。

【政策トピックス:平和安全法制を学際的に考える】
 2017年度新設科目です。
 国内外で多くの議論を喚起し、2015年9月19日に可決された平和安全法制(いわゆる安保法制)を扱います。本学政策学部の教員が中心となって、憲法、国際関係、立法過程、メディアといった多様な学問分野から、同法制の審議過程および成立後の政策的課題を講義します。法制への賛否を議論するのではなく、ひとつの法制度が、異なる分野の専門性からどのように見えるのかを学ぶ楽しさを体感してもらえる授業を目指します。外務省幹部、自衛官、学外の著名な憲法学者、メディアなども招く予定です。大教室の講義ではありますが、できるかぎり質疑、ディスカッション、講師との交流の機会を設けたいと思いますので、ぜひ受講ください。