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教員紹介

教員紹介担当科目・演習紹介

柿本 昭人 教授

かきもと あきひと 柿本 昭人 教授

専門分野政策価値論と政策思想
研究室渓水館226号室



専門分野について
社会の構成原理を探る

専門は社会思想史です。とりわけ19世紀について、「社会をいかにして構築するのか」という議論と歴史を追いかけてきました。現在は、研究の対象を19世紀から、20世紀に移しつつあります。19世紀に問題となった「人間の条件としての理性の保有」が、20世紀の間にどのような歩みを残したのかを研究しています。今取り組んでいる課題は、二つあります。一つは、ナチスの強制収容所に関する抑留者による証言の分析です。強制収容所で衰弱し、ガス室に送られた人々を、抑留者自身が「意志を持たない」「イスラム教徒」と呼んでいた問題です。もう一つは、「痴呆」についての言説の歴史とその処遇についての歴史です。「痴呆」もまた、「理性の欠如」として扱われてきたからです。

プロフィール
順風満帆から遠く離れて

1961年岡山県生まれ。京都大学文学部卒、京都大学経済学研究科で修士と博士の学位を取得しました。1992年から2003年まで、名古屋に単身赴任していました。大学時代も大学院時代も、授業に向かうも、途中で道をそれてしまうことが多かったです。古本屋に始まり、京一会館・祇園会館・西部講堂、美術館や博物館まで。爾来、紆余曲折、杣道で迷子になってばかりです。小説も音楽も美術も映画もどれも好きですが、特定のジャンルへの志向があるというわけでは全然ありません。

メッセージ
「問題」というプログラムに抗して

せっかくのチャンスです。今までの経緯は一度、全部綺麗さっぱり振り落としてみませんか。両手を広げた直径2メートル弱のモナド世界が世界じゃないですよ。「自分は何ものでもない」というところから、出発してみませんか。「勉強」もそうです。高校までの勉強は、言ってみれば「問題」はあっても「問い」がないわけです。「問題」と言いながら、「正解」へといたる道筋が準備されています。プログラム通り事を運ぶことが、大事だったわけです。
大学に入っても、まだプログラムにしがみついて、「分かり切った」結果へ到達することが一大事と思い続けたいですか。「問い」を立てるとは、「問題」の存在を自明視しないということだと思います。「問い」の向こう側は、「皆目ワカンナイ」。そこまで勇気がないという諸君、せめてプログラムに抗して、回り道、道草を食ってみませんか。そうすることで、プログラムの様相もまた変わっているはずです。