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教員紹介

教員紹介担当科目・演習紹介

原田 徹 助教

はらだ とおる 原田 徹 助教

専門分野EU/ヨーロッパの政治と公共政策
研究室志高館258号室




主な担当科目

EUの政治システム

担当科目講義内容

 2016年6月の国民投票でイギリスがEUから離脱することが決まりました。これはBREXIT(BritainとExitの混成語)と呼ばれ、大変ショッキングなニュースとして報道されたのは記憶に新しいところです。それにしても、離脱票を入れたイギリスの人たちにとって、果たして、EUにはどんな支障があったというのでしょうか?そもそも、EUとは、ヨーロッパの個別の国が集まって何を決め、何をやっているものなのでしょうか?この講義では、こうしたBREXIT問題も含めた時事ネタも盛り込みながら、EUの政治そのものを理解できるようにします。
 EUの直接的な発端は、第二次世界大戦直後に二度とヨーロッパの国同士でお互いに戦争するようなことは決してしないようにしようというところからスタートしていますが、そこから徐々に経済面で各国間の統合を進めていくなかで、その時々の各国の政治家の考え方の一致や不一致で、統合が進んだり停滞したりという経緯をたどってきました。最初は、このようなEU統合のかんたんな歴史を知って興味を掻き立てるところから始めます。そして、前半のパートでは、EUの政治の機構や仕組みはどのようになっているのかを知り、それらがどのように作用しているのかを学びます。まるで一国の統治機構と同じように、EUとしての官僚機構や内閣のようなものもあります(欧州委員会)し、EUとして直接に選挙をした議員たちで構成される議会(欧州議会)もあります。これらの相互作用でEUとしての公共政策や法が生み出されています。ここで一番みなさんと一緒に考えてみたいのは、EUに加盟している各国の主権がいまやEUというより大きな政治行政単位に移ってしまっているのか、いや、そうではなくてやっぱり各国の主権はちゃんと各国に保持されているのか、ということです。
 後半パートでは、前半で学んだEUの政治システムに関わりながら活動している、各国の政治家や政党、利益集団、官僚、そして一般の市民たちに着目し、かけひきを通じて生み出されているEUの公共政策の具体的な状況を学んでいきます。ひとびとや政党の考えはさまざまです。なんでもEUでやればよいですねという思想もあれば、EUによって国家主権が侵害されるのは許し難いというナショナリズムに燃えて抵抗しようというスタンスで絡んでいる人や政党だってあります。そうして、いわば清濁あわせのんだ相互作用を通じて生み出されている公共政策の現状を理解します。ここでは、EUがあることによって人々はチャンスを手にしているのか、それとも不安になってしまうのか、みなさんなりに考えてみてほしいと思います。
 とくに、冒頭に触れたBREXITもそうですが、イギリスに限らず、他のヨーロッパ諸国でも反EUを主張する人たちが勢いを持ち始めている傾向があり、今年度の授業前・中・後でも、オランダ、フランス、ドイツで相次いで国政選挙が行われ、それぞれでEUに関する事柄が争点となるはずです。それらのリアルタイムな動きと関連付けながら、分厚く奥深い理解と共に講義を楽しんでください。